週間ボルボニュース LAショーとVCJに見るボルボの強気(2018年11月25日版)

先週一週間のボルボにまつわるニュースをあつめてお送りするこのコーナー。

先週は、オートモビリティLAへの展示車なしで参加するもん!っていうプレスリリースのみでした。

ウェブメディアにも目立ったものはなく、平和な一週間でしたとさ。

 

それじゃ困るんだけど!?

展示車のないショー

というわけで、ひとまず皆さんも見たかと思いますが、オートモビリティLAでのボルボの展示内容発表について、すこし触れておきましょう。

今回、ボルボはクルマを展示しません。

なぜ展示しないかといえば、たぶん展示する車がないから、で問題ないでしょう。

ワールドワイドでいえば、新型車S60がそろそろ販売開始という時期ではありますが、すでに本国でも車体デザインも発表されていますし、V60と比べてこれといって目新しさがあるわけではありません。

強いて言えばリアのデザインですが、S90に準じるのでわざわざ発表する必要もないでしょう。

そして次の新車はおそらく、V40になる予定ですが、これは発表するには早すぎますし、前に出したコンセプトカーを出すわけにも行きません。(40.1とか40.2とかですね)

というわけで、完全に新車の発表が打ち止めになるわけですね。

ラインナップ中V40という最安レンジのフルモデルチェンジが最後なのは、安いもでるこそ商品力が必要であり、また維持がし易いところにあるかと思います。

価格の安さは最強の武器ですからね。

そして、このV40こそが、ネクストボルボのキーカーになることは間違い無いでしょう。

ボルボ プレスリリースからのメッセージ

まず、今回のボルボからのメッセージは、自動車の社会の急激な変化に対応するため、自動車の開発だけでなく、その使用方法について研究している、ということです。

カーシェアリングや自動運転に対してのデバイス開発、インフラの整備について考えていかなくては、2020年代後半の自動車販売競争に勝てないことを意味しています。

今回のオートモビリティLAでは、このあたりを重点的に発表するそうです。

ボルボの発展を考えれば、無理にショーカーを出すのではなく、堅実な(しかも重要な)研究開発の進捗を発表することは、株主にも良いメッセージを与えられるに違いありません。

電気自動車50%販売とV40

そしてもうひとつのメッセージ。それが、2020年代後半での電気自動車率50%です。

例えば、今から10年前、2008年には皆さん、クルマは何に乗っていましたか?

私はボルボV50に乗っていましたが、この10年でのクルマの変貌について、考えてみると、何が進化しましたか。

ひとつは安全装備で、自動ブレーキが随分と普及しました。

そして、あまり伸びなかったのが燃費。

いえ、確かに燃費は良くなったのでしょうけれども、手放しに喜べるほどでは無いはずです。

ボルボはこれから10年で、ガソリン自動車から電気自動車へシフトすると言っていますが、これは結構とんでもない事なのです。

10%の燃費向上に10年かかっているところを、まったく別のパワーソースで車を動かすのだ、と言っているのです。

この計画実行の主役、これこそ、V40に他なりません。

最量販車V40の運命

なぜなら、ボルボV40はボルボの稼ぎ柱。

最量販モデルです。つまりV40に電気自動車のシステムが搭載されなければ、2020代後半での電気自動車率50%は達成できません。

ボルボのフルモデルチェンジ周期は、約8年で推移しています。

次のV40の発売時期は2020年が濃厚で、その次は2028年の予定。

2020年代後半というのが、2026年なのか、2029年なのかはわかりませんが、徐々にインフラを整え、電気自動車=ボルボを浸透させるには、V40への電気自動車とハイブリッドの搭載は免れません。

 

というわけで、次期V40はとても重要なモデルになることは間違いありません。

オートモビリティLAショーでの展示車なしは少し寂しいですが、そこでの発表をよく理解して、将来のボルボに思いを馳せるのも、良いのではないでしょうか。

迷走するVCJの現在

いっぽう、輸入管理において顧客の期待に応えられないボルボカージャパンの動向はどうでしょうか。

秋口にV60が発売開始しましたが、あまりたくさん売れているという声を聞かない、すこし心配なV60。

商品力は間違いないですし、乗った時の質感も満足いくクルマだったことは間違いありません。しかし、先のパワーソースの話になりますが、日本市場の求めている車が輸入されないのが気にかかります。

ひとつはハイブリッド。TwinEngineは2019年夏頃の販売予定ですが、充電ができないとT5なみの燃費性能しか出ないようなのが気にかかります。

そして、ディーゼルの輸入中止。XC40やV60など、本国や世界で発売されていないボルボディーゼルが、日本では輸入されません。

ツイッターではディーゼル無しについての意見が多く出回っていますが、もちろんボルボが応答するわけもありません。

販売台数への影響は?

そんな状態で、果たしてボルボは売れているのでしょうか。

ここに上半期の輸入車登録台数の情報をあげます。

台数 シェア
2018年上期販売台数 8,725 4.91
2018年下期販売台数 7,793 4.65
上昇率 110.9% 105.5%

※出典:日本自動車輸入組合 http://www.jaia-jp.org

なんと、110%です!

販売台数が10%を超えて増えているのですから、たいしたものです。

しかし半期で1000台です。んん。。。1000台?

この中には、ブリッジスマボでの契約台数も入っているはず。ブリッジスマボをつかって、XC40やXC60の納車まで、V40の新車を乗り継ごう、なんて言う人もいるでしょう。

実際、ブリッジスマボの契約者数は1500件を超えているそうです。

つまり、増加分はブリッジスマボのV40の登録台数に他なりません。

新車は納車までに時間がかかることも多いのですが、もしもブリッジスマボがなければ6,200台ほどだった可能性もあります。

しかし実施には、XC40やXC60が納車されだしたら、また登録台数も増えるわけです。

結局、新車効果がバッチリ出て、登録台数は稼げるわ、将来の登録台数も予定できるわで、怖いもの無しです。これが今の強気のボルボの追い風になっていることは間違いないでしょう。

XC40、XC60の納車が落ち着いた頃にV40がやってくる

そしてさらに追い風なのは、XC40やXC60の納車が落ち着いてくる段階で、次期V40が発売されるだろうということです。

ロサンゼルスショーでの展示車なしという強気なプロモーションを展開する予定ですが、ボルボ車に対する世界的なオファーは今しばらく続くのでしょう。

販売台数は下がらない、となれば、メンテナンスの大変なディーゼルをわざわざ入れる必要はないわけです。

もうしばらく、VCJの強気販売は続きそうです。

まとめ

ボルボの開発陣の仕事は素晴らしく、ここ最近のボルボ車については文句もありません。

しかし、顧客の為だといいつつも、顧客のほうを見ないVCJ、そしてどうもそれは、ボルボ本社も同様なのかもしれません。

顧客満足を製品で得ている今は問題ありませんが、将来何かのトラブルが発生したときに、どん!とシェアが落ちないように、今からでも顧客のほうを見て仕事をしてほしいと感じました。

では、今週も張り切っていきましょう!

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