【エッセイ】役に立たないボルボ話その1

前回の記事の中で私は、ボルボに冷めてしまったと書いた。もしかしたら、がっかりされた方もいる事だろう。

ボルボの良いところを紹介し、ボルボ人口が増えると良い、と考えて立ち上げたブログだった。ブログを見て、ボルボを買ったよと声をかけてくださる方がいた。素直に、私も嬉しかった。

先日メールで、やはり車を購入したと。やっと巡り合えたという便りを頂いた。写真も付いていたが、納車の記念の満面の笑みが輝いていた。

嬉しかった。心が震えた。

ぜひご一緒にと、納車式に誘ってくださった方がちた。貴重なお時間に立ち会わせていただけた。小さなお子様がいて、ステキな家族だった。

ボルボがとても似合っていた。

車は人生の一部。華やかなその時間に寄り添う、大きな無機物にして愛をつなぐ大切なもの。かけがえのない時間を、ボルボとともに。

しばらく新車関連のニュースもない事だし、エッセイ風に何度かに分けて、私のボルボ人生を綴りたいと思う。

まだまだボルボが好きだから。

 

episode エステート

見出し画像 V50とラゲッジと子供

ボルボは良いツールである。それは箱型であればこそ、とも言える。少なくとも私はそうである。

ボルボは箱型率が高い。私はいくつかのボルボがとても欲しくて堪らなくなった事があるが、その全ては箱型だ。

リアゲートを開くとそこには、ちょうどいい高さのラゲッジスペースが顔を出す。ボルボのラゲッジスペースは、特段素晴らしいわけではなかった。

広さならもっと広い車はあったし(確かに、V70は広かったが!)二重底も珍しくない。私の持っていたV50にはトノカバーさえも付いていなかった。

だが、リアゲートは好きな場所で止めることができた。狭いところで重宝した。

リアゲートの取り付け部はルーフの前寄りにつけられる。お陰で思ったほど後ろ側のスペースを使わずに、リアゲートを開けることができる。これは今のボルボもそうだ。

この機構、リアゲートを垂直に持ち上げるような動作で済むので、万が一当たったとしても大して痛くない。どうでも良いこと、ではなく、子供がいれば頭に当たってしまう可能性があるリスクのあることだ。ボルボのリアゲートは素直に、よくできているなといつも感心するのだ。

ラゲッジスペースにはよく、子供と座っておにぎりを食べた。カップラーメンをすすった。オムツも替えた。素晴らしい育メンであったと自負してしまいそうだ。

けれどもそれは、ボルボのおかげだった。子供が1歳から10歳まで、ボルボV50には大変世話になったのだ。

 

episode エンジンサウンド

見出し画像 V50メーター

このV50は、パワーがなかった。2.4リッターで140馬力だ。トルクは23kgはあったかもしれない。エンジンを回しても早くはなかったが、100km/hを淡々と巡行するには丁度いいエンジンだった。

なにせ良かったのは、マルチシリンダーであったことだ。え?マルチシリンダーって言って良いよね?直列5気筒はヒューンという音を上げて、ボディをそっと前へ出してくれる。Drive-Eは素晴らしいが、ボルボ2.4リッターNAエンジンの魅力には勝らない。

何せ、ベースはポルシェデザインのエンジンなのだ。そこから1気筒差し引いただけの、画期的なモジュラーエンジン。4気筒には負けないぜ?

言い過ぎた。現代ボルボのDrive-Eはやはり素晴らしい。エンジン音はボルボの音そのものだ。SPAプラットフォームになり、エンジンはかなり遠い位置になった気がするから、車内は静かになった。もっと寄って欲しいが、高級車になるのならこれで良いのかも。フーンと鳴るDrive-Eは、不思議なくらいモリモリもトルクが溢れ出す。多分直列5気筒NAエンジンには戻れまい。

けれども、私の人生にはあの、ヒューンという音が染み込んでいる。北欧好きが興じてボルボを選んだが、あのエンジン音と旅の思い出はかけがえのないものになった。

今初めてボルボを手にした貴方も、Drive-Eの音とともに様々な景色を見ることになる。貴方の人生という旋律を奏でるのは貴方自身だが、伴奏は友人、家族、マイホーム。その片隅にはボルボのエンジン音もあることだろう。

 

episode パッションレッド

パッションレッドのV40とV50

実は、わたしの今のボルボへの不満の中に、「パッションレッド」が用意されないという事が含まれている。残念ながらV40がラインナップから消えてしまい、手に入らないカラーになってしまった。

代案で狙っているのはXC40のフュージョンレッドにホワイトルーフ。このEVが欲しかった。T4 Momentumはハッキリ言って、燃費が悪い。ハイブリッドはボルボは出せない。プラグインハイブリッドかディーゼルしか環境対応パワーソースを持ち合わせていないボルボは、2020年以降は辛い時期を過ごすだろう。

とにかく、環境に優しくて、カラフルな車が欲しいのだが、XC40Rechargedは微妙なアースカラーだ。V50をカラーで一目惚れして選んだ私にとっては、致命傷となってしまった。

きっとあの人も、と思う人がいる。

通勤時間帯に我が家の近くの「とある」道を走ると、必ず対向車線に現れるパッションレッドのV60(旧型)。ボディ面積の大きいグラマスV60で、パッションレッドは中々目立つ。

パッションレッドはあまり見かけない。クリスタルホワイトパールはよく見るが(メタリック代分の価値はある。輝いて見えるから。)パッションレッドは本当に見ない。

だからこそ、同じボルボで、同じカラーだと嬉しくなる。

あの人は、次は何になるのだろうか?

要らない心配をしてしまう。

けれども、世界一安全なファミリーカーに乗る我々は、ボルボ乗りを案ずるだけでは飽き足らず、ボルボ乗りもそのファミリーも、家族のように心配してしまう。

いや、心配とは少し違うか。

となりのボルボ乗りも幸せでいて欲しい。ボルボを選んだ貴方は、きっと大切な何かを守っているに違いない。

そう願っただけなのだ。

 

 

だから私は、もうしばらくはボルボ書きで居ようと思う。

 

 

さて、次回。ぬくぬくとV50ライフに衝撃!欲しくて仕方がなくなったボルボのうち、手に入れられなかったあの2台の話題。次回もよろしくお願いします。

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