ボルボエンジンライブラリ B4204T23(T5用ガソリンエンジン)

ボルボのエンジンラインナップは、T2〜T8 TwinEngineとD4など、多岐に渡ります。

さらに、世代やモデル毎にチューニングの違う様々なエンジンが存在するのです。

小規模メーカーだと言うなかれ。実はこだわりのエンジン屋。ボルボの送り出す新世代T5用ガソリンエンジン、「B4204T23」について深掘りしていきます。

SPAプラットフォーム用新世代T5用エンジン

ハイオクガソリン、ターボチャージャーつきで350Nmを発揮する、B4204T23。

旧世代(?)の「B4204T11」と比べて、9psのパワーアップを果たしています。

B4204T11は旧V60、現S60、V40のT5用エンジンです。

新型V60含むSPAプラットフォーム車のT5エンジン仕様車は、すべてこの新世代エンジンがついていて、同じT5モデルでも出力が増しているのです。

つねに進化を忘れない、ボルボファンにとっては嬉しい限りです(^ ^)

ちなみに、小型用プラットフォームを使っているXC40は、また違うチューニングのT5用エンジンが搭載されています。出力に違いがあるのでご注意あれ。

B4204T23のエンジン性能

※このエンジン性能曲線は、カタログ数値をもとに独自に作成したものです。

ハイオクガソリンエンジンですが、低回転、中回転域で豊かなトルクを発生させます。

1,500rpm〜4,800rpmで、最大トルクの350Nmを発揮。

ボア×ストロークは、82.0mm × 93.2mm。実際の排気量は1,968cc。圧縮比は10.8。

どこでアクセルを踏みましても、同じような加速感を味わうことができる、優秀にチューニングされたターボエンジンだというのがわかります。

もちろん、高性能アイシン製8速ATとの組み合わせは抜群で、ギアチェンジのショックなどエンジン音が下がることでしか確認できないでしょう。

最高出力は254ps。なかなかの力強さと思いきや、アクセルのチューニングはどちらかといえば「おっとり」目にできてる印象。

街中や低速域でも使いやすくチューニングしていますね。

もちろん、Sモードにすれば印象はがらっとかわって、ちょっと踏むだけで制限速度を超えてしまうパフォーマンスの持ち主です。

ボルグワーナー製品は引き続き採用

ターボシステム用部品は、アメリカの大手自動車部品メーカー、ボルグワーナー製を搭載していると考えられます。

スーパーチャージャーシステムをイートン社と共同開発しているというので、同じ過給機も住み分けが行われているようですが、具体的な情報はみつかりません。

ボルグワーナー社は、ボルボ用機械式AWDや、TwinEngineの電気式ハイブリッドシステムの開発も手がけ、きってもきれない関係になりつつあるようですね。

そんなボルグワーナー社は、42Vマイルドハイブリッドシステムや、ハイブリッド車用熱回収システムなどを開発。将来のボルボに搭載される可能性が高くなります。

また、中国にも工場を建設すると発表。

これでボルボ車が中国産になる可能性が高くなりました。

組み合わされるトランスミッションはアイシンAW製TG-81SC

細かく制御された大出力を、しっかりタイヤへ届けるのがアイシンAW製8速オートマチックトランスミッション TG-81SC(アイシン名 AWF8F45)です。

1,000rpmから制御できる直結制御により、マニュアルトランスミッションのような直結感と、トランスミッションによる”すべらない”エンジン音の上下を楽しむことができます。

ここまでくると、正直人間のクラッチ操作よりも確実に燃費のよい方向になりますよね。左足はずーっとおやすみすることが確定です。

ポールスターパフォーマンスパッケージ対応

ノーマル ポールスター
パワー 254ps 261ps
トルク 350Nm 400Nm

ボルボのエンジンチューニングプログラム「ポールスターパフォーマンスパッケージ」で、エンジン出力を高めることも可能。

ボルボのポールスターパフォーマンスパッケージのWEBページを確認すると、ノーマルで「254hp」となっていますが、カタログと海外サイトで確認すると、254psで間違いないようです。

ですので、パワーアップ後は、261ps(上記WEBでは261hp表記)になると思っていいでしょう。

わかりにくいよ、ボルボさん!

さて、パワーアップで嬉しいのはトルク400Nm。

ディーゼルエンジンで味わってしまった400Nmという大トルク。XC60のようにT6モデルがあればよいのですが、最高出力はいらない!でも400Nmは欲しい!という人には、よいセレクトになりそう。

T6を選ぶより安くすむでしょうしね!

ちなみにボルボ公式サイトのポールスターパフォーマンスパッケージサイトはこちら。

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最大の魅力は滑らかさと静寂性

T5モデルを選ぶ人は、いまはD4に乗っている人、はたまたT6から少しエンジンを落としてもいいと考えている人でしょう。
やはりディーゼルエンジン車の音は大きく、もちろん「スポーティ」といって片付けられる人はいいのですが、SPAプラットフォームを採用する上級車には、静寂性の高いガソリンエンジンはよく似合います。
一人で乗っているときは、滑らかなエンジン音を楽しみ、誰かを乗せるときには、車内での会話をしっかりと楽しみたい。
また、人を送迎したりするには、やはり静かなエンジンというのは大変な魅力です。
V60以上の車格の車の中で、最低レンジに位置するT5エンジンですが、(ディーゼルのD4はT5より上の価格設定になっています)ボルボの車としての性格をよくわかっている、実に優秀なエンジンと言えるでしょう。

実は燃費が弱い T5 モデル

さて、すばらしい素性をもっているT5ガソリンエンジンですが、今後の運命は非常に難しい。

というのは、燃費がどうも悪いのです。

新型V60で、T5モデルのJC08モード燃費は「12.9km/h」。

装備が多く車重があるので仕方ないのですが、燃費が良いとは言えません。

排ガス性能は「平成17年度基準排ガス基準75%低減」レベル。D4の「平成21年適合」よりも低い実力。

また、SPAプラットフォームにも今後T4エンジン(190ps級)の投入や、T6 TwinEngineによる燃費の改善が想定されており、T6ガソリンエンジンに次ぐ「燃費の悪いボルボ」になる可能性が高いです。

ですので、どうせ燃費に期待できないのなら、プラス50Nmのポールスターパフォーマンスパッケージを最初からつけてしまうのも良いかもしれませんね。個性がでますよ!

T5(B4204T23)の有無 価格
V40
XC40
S60
V60 ¥4,990,000〜
XC60 ¥5,990,000〜
S90 不明
V90 ¥6,790,000〜
XC90

※2018年10月現在の情報を元に記事にいたしました。

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