【試乗記】ボルボXC40 新世代へ 値引き0も納得の上質さ

日本での取り回しのよいサイズのボディ、荷物もたくさん乗せられる。どう考えても不満のかけらも無さそうなXC40は、V40に乗る私も気になる車です。

納期が長いとか、値引きが無いとか言われていますが、この車にはネガティブを吹き飛ばすポジティブが沢山詰まっています!

素人の送る試乗記。今回も相変わらず、試乗記口調で行かせていただきます(笑)

この記事は、2018年8月15日に作成した記事の再編集版です。

ボルボXC40全景

大きいボンネットがかっこいいXC40 ”ぶさかわ”なんて言われているけど確かにそうかも!

ボルボXC40 リアからの眺め

リアからの眺め。ブラックカラールーフはR-DesignとRecharge専用。

ボルボXC40 コックピット

XC40を購入したら、一番長く見るのはこのコックピット。R-Designはブラック基調に白いステッチが入っていてかっこいい。

ボルボXC40 フロントシート

ボルボXC40 R-Designのフロントシート。コンビネーションシートになっていて、XC40では一番快適なシートになっている。

ボルボXC40 ドアノブ

細かいところまで造形美にこだわるボルボXC40。ドアノブは形もいいが使い勝手もいい。harman/kardonはR-Designではオプション装備だ。

試乗記 XC40 R-Design

見出し用 XC40フロント

試乗は平日にやっと予約がとれるほどの人気だった

大人気のXC40。登場当時、年内納車は無理というのはビックリだったが、試乗が土日はもういっぱいだった。

流石に登場時に比べればフィーバーっぷりも消えてきたが、それでもバックオーダーを抱える長寿命・人気SUVに上り詰めた感じだ。

何故それほど人気なのか、試乗すればわかるのか。平日に予約し、XC40 T5 R-Designファーストエディションに乗ってみた。

試乗車に近づいて、ボディ周りを見てみる。エレガントではないがツール感が出ている。細かいディテールが美しい。路面と並行になっているウインドウも、運転のし易さに恩恵をもたらすだろう。

ボルボはリアの造形がどのモデルも上手く、XC40もいい形だ。足をかざすとドアが開くと言う。

エレガントではないが不思議なツール感

車内に乗り込んでみると、やはりエレガントではない。しかし上手くまとまっている。ツール感、タフさを感じながらも高級感はしっかりあり、すこし不思議なデザインだ。

直線基調だからだろうか。これはこれでありだなと、素直に受けいれてしまう。

V40やV60に比べて、足元は広々している。意識して作られているのか、フロア形状はスクエアで、無駄な出っ張りがなく扱いやすそうだ。

運転席からの視界は、やはり高い。形状のスクエア感も手伝って、車の近くの感覚は掴みづらい。

しかしこれは、液晶パネルに映し出される機能「360°ビューカメラ」で安心して確認することができた。さすがボルボである。

AWDで演出される軽快感は新しいボルボを予感させる

見出し用 XC40 コックピット

エンジンは252馬力を発揮するDriveEのガソリンエンジンだ。パワフルなこのエンジンは1,800〜4,800回転で最大トルク350Nm を発揮する。NAエンジンなら3.5リッター並みのエンジンはアクセルを踏んでも大きな音を立てるわけでもなく、淡々と、しかし力強く車を押し出す。

この時、少し不思議な加速感があった。後ろから押されるような、背中を押されるような感覚が無いのだ。加速で車が傾く感覚が無い。

今回の試乗車のXC40はAWDを搭載しているが、フルタイムAWDではなかったと記憶している。しかし、ディーラーから出た時、軽い登り坂があるのだが、平然としかもフラットな姿勢をキープして車が進む。もしかすると、重量配分によってトルクを分散しているのかもしれない。AWDはボルグワーナー製AWDカップリングを採用しているが、このシステムはトルク配分を0:100〜100:0まで、自由に配分を変えられる。

車両の動きやハンドル、アクセルなどをモニタして、最良のトルク配分を実現しているという。加速時に重量配分に見合ったトルク配分にしているのだろう。

この乗り味は、日本でのAWDでおなじみSUBARUの、アクティブトルクスプリット式AWDに似ている。雨のときや上り坂で効果があり、前輪が滑りやすい状況になっても後輪で押してくれるその感覚が頼もしかった。ボルボのAWDはそれ以上の性能のようだ。コンパクトとは言えない重量の車を、いとも簡単に走らせているし、上り坂でも下り坂でもカーブのトレースがとても簡単にできる。

ボルボのAWDは「なんちゃって」とか「古い」とか言われていたが、しっかり進化しているようだ。

快適すぎるサスペンション

AWDに記事を割いてしまった。サスペンションはどうか。

これはびっくりだ。SUV、車高の高さを感じさせない、フラットな乗り味。細かい舗装道路のひび割れを、しっかり吸収して車内に感じさせないのだ。19インチを履いているとは思えない。ピッチングも抑えられており、V40と同じような感覚で乗っていられる。とても快適である。

エンジンはどうか。踏んだらその分しっかりとトルクを出してくれるエンジンだが、目立とうとはせずに遠くのほうで淡々と仕事をしている感じだ。つまり、それほど静寂で快適な車内だったという事。これは良い事を言っているのだ。

クルマ全体のバランスが非常によく、軽快に感じる味付けはとても好印象だった。

シートの作りは意味のある退化

見出し用 XC40 フロントシート

実は一点気になっていたことがあった。それはシートの作り。左右のサポートがV40より少なく感じるのだ。これは背の高い車での乗り降りのしやすさを考えれば、仕方ないのかと思っていた。

しかし、この乗り味とAWDの合わせ技による姿勢制御があれば、横Gが強く働くことはあまり無いだろう。背が低い車では無いので、ワインディングで積極的に飛ばそうとも思わない。

その辺りを総合的に判断して、このシートにしたのだと思う。お見事である。

リアシートはまあまあかな

試乗の間、運転席に座っている私は終始遠くが見やすくて、疲れを感じなかった。試乗最後の上り坂直線も、かるくアクセルを踏めば周りの車を「ぶっち」できる(笑)

動力性能からパッケージングまで、そして最新の安全性まで手にいれたXC40に、死角は無いと思われた。

そう、あるのである。これはV50、V40と乗り継いでいるからわかるのだろう。

リアシート。座面が低く感じるし、シートバックも立ち気味だ。あわせて、先ほどの通り横方向のサポートが少なくなっている。座面が低いと視界が下がるので閉鎖感がうまれる。決して大きな窓ではないのに、座面まで下がってしまっては閉じ込められた感が半端ない。シートバックのたたせ方もクエスチョン。長距離移動の時は、適度に助手席と後席の人を載せ替えてあげる必要が出てきそうだ。

せっかく広くした後席周りをスポイルするようなリアシート。実に惜しい。

濃厚なボルボ色は影をひそめた

もうひとつ。軽快感のある乗り味には満足だが、ボルボ特有の濃厚な乗り味は影を潜めてしまった。

車の姿勢も運転する味付けも同じなのだが、何か濃厚に漂っていた「ボルボ感」が無い。これは何だろう?一言でいうと、「懐が浅くなった」感じである。勝手な意見だが、ボルボ特有の機能の余剰感、部品を最大まで酷使しない余裕感が薄れたように思う。

私の知っているボルボは、疲れているときに乗っても懐深く運転させてくれる、安心して運転できる、そこを重点に置いた車だった。ラフにハンドルを握って操作しても、クルマ側が抑制しているような、そんな不思議な車がボルボだったのだ。

今回のXC40は、安心して運転はできるが、かなりハイテクを駆使して作った安心感のように思うのだ。

この「乗り味」には車の印象が残るし、長く乗っていきたいかも関わると思う。はっきり言って、個人の主観だからどうでも良いことかもしれない。どちらが良いのか、そもそも本当にそうなのかはわからないし、ボルボがそのような味付けにしようというのは理解するが、一抹の寂しさを感じた事を付け加えておきたい。

XC40 コックピット

リアシートからの眺め。品質は高く、SUVのようなタフさとボルボの落ち着いたインテリアデザインがマッチしている。

XC40 リアシート。広さはあるが、座面が低くサポート性も悪い。

値引きは基本的に0円

ということで、試乗記は終わり。ここからは購入に役立つ情報を少しお届けします。

XC40を見て、はじめてボルボディーラーへ行こうと考えている方。ボルボのセールスさん曰く、値引きは0円らしいです。値引きしてくれるパターンはあるそうなのですが、基本的にはボルボからボルボへの乗り継ぎの方限定で、今回はじめてボルボに乗る方はXC40の値引きは0円。

なにせ、納期が半年以上なんです。値引き0円でも売れるんです。セールスさんとしては値引きをする必要のないクルマ。

なら、値引き無しで乗らないといけないの?となります。はい、値引きなしで乗ってください。XC40はボルボの中でも、コストパフォーマンスは異常に高いクルマです。安心して。

主な理由は以下の通りです!

大人気なので値落ちしない

もしあなたが何かの理由で、2年目3年目にXC40を手放すとき。たぶん得します。XC40の中古が希少だという事実と、中古で即納で買いたい人がいるという事実。下手すればローン完済プラスアルファの売却額が見込めるのです。(2019年10月現在)

XC40の中古で検索すればわかります。どの車も値段が高い。そんな化け物のようなクルマなんです。

SUVというジャンル自体が大人気

XC40という車だけでなく、SUV自体が中古市場で大人気。同じボディサイズであれば、セダンやワゴンに比べて見晴らしが良く、広々していて、荷物も積める。やはり値落ちしない要素しかありません。

値引きされない分はあとから戻ってくる。そう思って乗ってくれるといいと思いますよ。

ただ、気を付けたいのは「ローンを組んででも購入すること」。スマボ というリースがありますが、スマボを使うと下取りという概念がなくなり、返却になってしまいます。少なくとも、お金が戻ってくるという可能性はなくなってしまいます。

グレード展開

見出し用 XC40 T5 AWD R-Design エンブレム

最後に、ボルボ特有のグレード展開についてお話ししておきます。

ボルボは基本的に、「エンジンを選ぶ」ことと「グレードを選ぶ」ことの2つを行えば良いようになっています。

エンジンラインナップ

T4 : 190ps / 300Nm を発揮する2リッター4気筒ターボエンジン。はっきりいって、これで充分な性能です。

T5 : 254ps / 350Nm を発揮する2リッター4気筒ターボエンジン。余裕の性能すぎて、談合坂サービスエリアの手前の坂道でもあくびがでます(笑)いや、笑いが止まらない?

その他、プラグインハイブリッドやEVも予定されています。XC40の進化は止まりません!

Momentum グレード

基本的に必要な装備が全てついているグレードです。豪華ではありませんが、車に豪華さを求めないのならこれで充分。とはいっても、国産車の基礎グレード以上の装備はついています。

ホワイトカラールーフのオプションがつけられるのはMomentumだけ。すこし明るめのボディカラーが用意され、可愛いXC40が欲しい人にはうってつけ。

XC40には T4 Momentum と T4 AWD Momentum が用意されていますが、おすすめはAWDつき。SUVなんだから、AWDにのりませう。

Inscription グレード

装備の質がMomentumとは全く違う、豪華グレード。シートは本革、サウンドシステムは高級オーディオのharman / kardon。お金に余裕があるのなら、ぜひ選びたいのがこのグレードです。

XC40には T4 AWD Inscription と T5 AWD Inscription が用意されています。違いはエンジンだけ。

R-Design グレード

スポーツサスペンションを搭載するグレード。スポーツサスペンションとはいっても、乗り心地の悪いバタバタ系ではなく、欧州車のようなフラットな乗り心地が楽しめるのがこのグレード。装備はMomentum + アルファという感じです。

また、ブラックカラールーフが選べるのもR-Designだけ。ぱりっと決めたいあなたはぜひR-Designを。

XC40には T4 AWD R-Design と T5 AWD R-Design が用意されています。エンジン出力は Inscription のそれと同じです。

無印 グレード

素っ気ない装備のベースグレード。客寄せ用かな?とも思いますが、街中で使える実用SUVが欲しいのなら悪くないチョイス。前輪駆動しかありませんがそれがどうした。燃費はXC40最強です。

選べるエンジンはT4のみ。けれども簡素な装備とAWDレスなおかげで、XC40 T4シリーズ最強の出足の良さを手に入れています。

納期は長いが頑張りましょう

ツイッターを見ていると、皆さん散々またされたんだな、やっときてよかったね!というツイートを目にします。

半年ならまだしも、1年の場合もあるようですから大変だ。しかし2020年にはXC40の生産ラインも増やされるようで、納期は解消されていくでしょう。早く即納モデルになると嬉しいですね。

 

ここまでお付き合いありがとうございました。

もう少しXC40の事を知りたい方は、以下のリンクからお好きなものを選んでくださいね。

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