Polestarの日本到達・販売の可能性

電動化へと突き進み、安全装置だけでなくエコロジーでも車業界を牽引しようとするボルボ。クリーンディーゼル、プラグインハイブリッドと来る中、次に注目したいのは電気自動車です。

2025年には全モデル電動化を目指すボルボですが、その内訳にはマイルドハイブリッドも含まれます。まだまだ石油に頼らなければならない世の中は続きますが、着々と脱石油に向かっているのは素晴らしいことです。

さて、ボルボの電気自動車といえばPolestarです。クーペ型のPolestar1、セダン型のPolestar2と発表されていますが、果たして日本には入ってくるのでしょうか。

Polestarはどんな車?

ploestar-one
出典:polestar

Polestarはボルボ傘下の電動車メーカー、と言えます。もともとはワークス用ブランドでしたが、ハイパフォーマンスカーメーカーとして生まれ変わりました。

ボルボの各モデルの、ポールスターパフォーマンスパッケージの冠に名前が付いているので、ご存知の方も多いでしょう。

Polestar1はプラグインハイブリッドで600hpを発揮する、ボルボ90シリーズベースのクーペです。電気モーターでの航続距離は150kmと、今のボルボのプラグインハイブリッドよりも長いのは立派です。現行モデルよりも進化させているあたりに好感を持てますよね。

そしてPokestar2は完全なるEV。床下とセンターへ大量のバッテリーを搭載し、航続距離を飛躍的に伸ばしたモデル。40.2の名前で出ていたものですね。

Polestar-2
出典:polestar

サイズは全長4,607 x 1,478 x 1,859。セダンの形の割には大きいです。少しサイズを持て余すかもしれません。

300kW/660Nmというパワーも、日本では不要な出力です。魅力的ではありますが。。。。ゴクリ。

どちらもEVの特性をつかったハイパフォーマンスモデルで、Polestar1は2000万円台、Polestar2はベース価格で600万円前後からの販売価格と言われています。早く走っているところを見たいですね!

 

と言いたいところですが、日本に導入されるかどうか、まだ発表されておりません。

販売台数で見るPolestar日本到達の可能性

世界で情報が流れている感じ

2019年7月現在、Polestar公式で表記されている販売国は、以下の通りです。

  • ベルギー
  • カナダ
  • 中国
  • ドイツ
  • オランダ
  • ノルウェー
  • スウェーデン
  • イギリス
  • アメリカ

アジア圏は中国しか含まれていません。

それもそのはず、Polestarは中国で生産され、世界に向けてデリバリーされるからです。

2018年3月現在、Polestar1のプレオーダーを受け付けている国は中国、米国、スウェーデン、ドイツ、ノルウェー、オランダ、デンマーク、フィンランド、英国、スペイン、フランス、ポルトガル、ポーランド、イタリア、オーストリア、スイス、ベルギー、カナダの18カ国に限定されます。2018年3月現在、日本が入っていないのはいささか寂しい限りです。

Sweden-cars.jp(ネクステージ)

このように、正規ディーラーも悲しがっている具合で、日本へ輸入される可能性はまだまだありません。

しかしこれは無理もありません。ボルボの将来を左右する電気自動車の販売の為にPolestarを傘下に置き、開発、発売するのです。販売するからには沢山のフィードバックが欲しいわけです。

電気自動車を世界の様々な環境で養いつつ、データを収集し、さらに利益もあげないとならないとなれば、販売台数の多い国へ振り分けるのは当然です。

販売台数(2018年度)
ベルギー 20,155
カナダ 9,217
中国 130,593
ドイツ 45,405
オランダ 16,268
ノルウェー 11,378
スウェーデン 69,943
イギリス 50,319
アメリカ 98,263
日本 17,805

出典:MarksLines

中国が販売台数でトップ。数字で見たとしても、生産拠点が中国になってもおかしくないわけです。日本もそこそこは販売しているのですけどね。日本の10倍の人口があれば、販売台数も10倍いくわけですね。

数字で見る限りでは、ノルウェーやカナダ、オランダには勝っています。しかしノルウェーはスウェーデンの隣ですし、カナダも米国の隣です。オランダも欧州圏です。大きく見れば、EU連合には販売しようという意図が見えます。

同じく、カナダもアメリカと近い(大きいけどw)ため、販売するのでしょう。日本はといえば隣国なのだから、販売できなくは無いはずなのですが。どうでしょうね、ボルボさん?

国同士の関係性から見るPolestar日本到達の可能性

日本とスウェーデンの国旗

しかし、吉利汽車傘下のボルボはやはり、中国が主体です。車に搭載するバッテリーも、中国CATL社と韓国LG化学から供給を受ける契約を交わしています。

今後CMAプラットフォーム車は中国が生産の拠点になるようで、XC40やLINK&Co、そしてポールスター2は中国生産が発表されています。

自動車が中国生産だなんて。。。と言われるかもしれませんが、BMWも電気自動車であるiX3を、BMWの資本率を上げた現地合併会社で生産すると決めています。結局のところ、自動車を大量に消費する中国で製造、販売するのが最も利益を産むことになり、さらに中国の企業と組むことが自社の自動車を売る「切符」となることから、世界の自動車メーカーは中国での販売を余儀なくされている、というよりかは、ビジネスの為にそうしていると言えるでしょう。

BMW, however, is set to pioneer a new approach after winning Beijing’s approval in January for a 3.6 billion euro ($4.02 billion) plan to lift its stake in its joint venture with local partner Brilliance Automotive Group Holdings to 75%.

出典:NIKKEI ASIAN REVIEW

翻訳:しかしBMWは今後の新しいアプローチを開拓する為、1月に北京の承認を獲得し、現地パートナーのBrilliance Automotive Group Holdingsとの合弁会社に対する出資比率を75%に引き上げる、36億ユーロ(40.22億ドル)の出資計画を承認しました。

そして、中国とは特に密接ではない日本には、ボルボも車を送ってきてくれない可能性が高いわけです。まあそんな子供じみたことを言う必要がないとしても、アジア圏は中国本土で十分にテストできますから、わざわざ日本へPolestarを運び、ボルボ・カー・ジャパンへメンテナンス教育をする必要もありません。

ちなみに米国では、Polestar2が来ないのではないかという懸念があるそうです。これは、中国製品に高い関税がかけられているから。米国のボルボファンも大変です。まあ、あの人たちはS60があるからまだいいですけどね(^^)

ディーラーの力関係から見るPolestar日本到達の可能性

ボルボロゴ
日本法人とメーカーの意識の差とは

この点については、日本での販売は現在がんばっている最中である、とフォローしたいところです。

ボルボ本社からしてみれば、人口がアメリカの半分くらいの日本が、販売台数では4分の1なのは何故なんだ、と言いたいかもしれません。しかし自動車大国である日本においては、例えボルボの高い製品力があったとしても、2万台売るのがやっとなのです。

一昔前は1万台ちょっとだったのですから、随分と増えてきた、という印象はありそうです。しかし発表から販売までかなり待たなくてはならない日本はやはり、ボルボの販路の中では弱い部類に入るのかもしれません。

もしかすると、例えば最新モデルしか販売できていない、だとかでセールスセンスが疑われているのかもしれません。しかしXC60、XC40と受注が増え、さらに買いやすいオプション体系にを消費者に提案し、2022年あたりに年間3万台くらい販売できれば、Polestarの日本導入はあるかもしれませんね。

総合的に考えてPolestar日本到達の可能性は?

以上3つの方向性から考えた上で、日本に入ってくる可能性を考えてみましょう。

販売台数で考えれば、決して多くはない日本法人。なにせ60万台中1.7万台しか販売していないのです。販売台数だけで捉えれば難しいと考えるべきでしょう。

国々の付き合いだとか、ついでだとかで言えばやはり、日本への導入は難しいです。むしろ韓国はLG化学がありますから、日本より先にPolestarが届く可能性があります。

最後に日本法人ですが、マイルドハイブリッドさえも導入予告をしないボルボ・カー・ジャパンですから、最新デバイスなど来ないでくれた方がマシだと考えていそうな気がします。マイルドハイブリッドの販売開始前にXC60のMY2020年を発売したくらいですからね。

むしろ、やはりこれは実験なのだと諦めておくのも手です。そのうちXC40のEV仕様車はかならず日本へ入ってくることでしょう。その時、エンジンがなくなったXC40はいくらになるのか?

これは想像ですが、部品点数の少なくなったボルボXC40EVは、プラグインハイブリッドのXC40(aboutVOLVOで750万円前後の販売価格と予想しています)よりも安く手に入る可能性が高いです。ユーティリティに長けるXC40のEV。商品価値はきっと、こちらのほうが上です。そういう夢を見ていましょう。

ただ、最近メディアでチョコチョコ取り上げられていますので、まったく可能性がないわけではないはずです。

ということで、日本へPolestarが輸入される可能性は、

およそ15%

くらい。

まったくノーとは言えません(むしろ、イエス!と言いたい)が、日本に入れるメリットがあまりないので、今は静観するしかなさそうです。

まとめ とにかく直近はない

Polestarは2017年から予約されていましたが、まだデリバリーされていません。

Polestar1発表時も、デリバリーは2019年半ばと発表されていました。とりあえず計画通りと言えなくはありませんが、発売されても時間がかかることは事実です。

ポールスター1欲しいなあ(2000万円ですけどね)どうしようかな〜という方、あまりいらっしゃらないと思いますが、2019年はボルボからXCなどを購入するほうが賢明ですね。

今ボルボが盛んに販売しているサブスクリプション方式が定着し、毎月定額で車に乗れる文化が根づけば、Polestarも導入されるかもしれませんね。VCJにも様々な方向から、日本導入に有利な条件を整えて欲しいです。期待していましょう!

 

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

 

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