輸入車であるボルボのウインカーレバーは、ハンドルの左側についています。(キリリッ)
はい、終わりです!
え〜〜〜!?
ボルボのウインカーレバーは左側
ええ、これから試乗しに行く、しかも輸入車に初めて乗る方にとってはとても有意義な情報ですよね。
事前に左ウインカーの練習をしておけるのです。(左手を上下に動かして)こう・・・こうね・・・!
私はボルボを愛車としながら、会社では営業車として日本車に乗るんです。ウインカーがどちだっけ、という迷いはまだまだあります。いえ、もっと重大なのはワイパーレバー。雨が降ってきて、誤ってウインカーを動かしちゃったりします。後ろのクルマ、迷惑だろうなぁ。
もちろんカラカラ晴天下で、ウインカーと間違えてワイパーを動かしてしまうこともあります。ワイパーもフロントガラスも、傷が入りそうで怖い怖い。
輸入車と国産車で違うウインカーレバー。今回はボルボから少し離れて、ウインカーに焦点を当ててみます。
日本と世界で違うウインカーレバーの場所
そもそも、輸入車と国産車とでは、なぜウインカーレバーの場所が違うのでしょう?
これは意外と簡単に答えがでます。輸入車のコックピットはISO規格で作られていて、ウインカーレバーはハンドルの左側につけることと定められているのです。対して日本で販売している日本車は、JIS規格で作られています。JIS規格(JISD0033)では、ウインカーレバーはハンドルの左右どちらにでもつけられることとなっています。(ちなみに、ウインカーレバーという名前ではなく、ターンシグナルスイッチとなっています。)
ちなみに、「回転式イグニッション装置」はハンドルの右側につけなくてはならない、という決まりもあります。1世代前のボルボは、衝突時に膝に鍵が当たって怪我をするのを防ぐために、ハンドル左上にイグニッションキーが取り付けられていました。
この配慮がどんなに素晴らしいものだったとしても、国産車では真似をすることができなかったのですね。
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ウインカーレバーの位置の意味

つまり、それぞれの地域で優先すべき規格に沿っているから、というのが、ウインカーレバーの位置が違う大きな理由でした。
はあ〜( ´ ▽ ` )スッキリした、でしょ?
え?
なぜISOでは左ウインカーレバーと決まったかって?日本では右ウインカーレバーと決まったかって?
これも意外と簡単に答えがでます。それは、シフトレバーとの関係です。
今から30年前(2019年の記事ですから、1979年頃?)自動車のミッションはマニュアルトランスミッションが主流でした。つまり、日本で言えば頻繁に左手でシフトチェンジをしなくてはならなかったんですね。左手は忙しく動かしていますから、ウインカーレバーは右に来たんです。これが理由です。欧州その他左ハンドルの世界でも、理由は同じ。右手でシフトチェンジするから、ウインカーレバーは左に置くのです。
はあ〜( ´ ▽ ` )スッキリした、でしょ?オートマチックトランスミッションが主流の現代では、ウインカーレバーの配置の意味は薄れつつありますね。
ウインカーレバー無しのクルマ
ところで、ウインカーレバーがハンドルの左右についていないクルマもあります。え?上?下?いえいえ、ハンドル内にボタンとして存在するんですね。
その車とは、フェラーリ。
出典:フェラーリ
ステアリングにウインカーが一体となり、親指で操作できるようになっています。ハンドルから手を離さずに操作できるのですから、これって意外と世界で一番安全なステアリングなのでは?
ボルボもステアリングにウインカーをつければ、フェラーリ、ランボルギーニに続く第三のスポーツカーメーカーになれるかもしれません。その時は是非、S60ポールスターエディションで実現してほしいですね!
ウインカーは日本固有名称
ところで、先ほどからウインカーウインカーと言っていますが、JIS規格では「ターンシグナル」でした。ボルボではというと、とっても無難な「方向指示器」となっています。日本ではウインカーという言葉が定着していますが、世界では様々なようです。
アメリカでは blinker もしくは turn signal 、イギリスでは directional indicator 、あるいは単に indicator 、シンガポールではsignalと表記・呼称する。ドイツでも以前は Winker (ヴィンカー)と呼んでいたことがある。
小型輸入車の代表格、MINIなどは、ヘッドライトに埋め込まれた丸型ウインカーがペカペカします。そう、まるでクルマがウインクしているみたいに。そういうお茶目な感じ、やはりウインカーという名称がしっくり合う気がしますよね。
それとも、ウインカーなんていう言葉自体、オタク文化モリモリの日本だからこその言葉なのでしょうか。(^_−)−☆
合図を送る重要な装置
という事で、ウインカーとウインカーレバーを掘り下げてみました。
いやー知っているよこんな事、という方もいれば、全然知らなかった!調べようともしなかった!など様々でしょう。
今も教習所で習いますが、ウインカーというのは自動車が開発された当初は存在せず、手信号を使っていました。自動車自体が少なかったので、誰かに合図を送る必要がなかったのですね。
ところが自動車の普及、クローズドボディの開発により、ウインカーが必要になってきます。当初はハタが車から飛び出る仕様のものもあったそうです。そのうち電装に変わってゆき、今の最先端はウインカー内蔵ドアミラーです。
あ、でもウインカー内蔵ドアミラーは、サイドミラーレスが一般化すれば消えてしまうのかも。今のうちにその格好良さ、堪能しておきたいですね。
クイズ このウインカーはどのボルボ?
最後に、ウインカーにこだわったボルボクイズ!全5問!このウインカー&ヘッドライトの車種を当ててください!
Q1
Q2
Q3
Q4
Q5
正解は、この記事の下の方です。
いくつ当たりましたか?全問正解したなら、あなたもかなりのボルボ通です(^^)
それでは今日はこの辺で。お読みいただきありがとうございました!