新春特集 ボルボS60とライバル達 その2 メルセデスベンツCクラス

今年2019年に日本に導入されると目されているボルボS60。

販売開始のキャンペーンが始まった時に素早くオーダーを入れる為、今のうちにライバルとの比較をしておきましょう。

第2回目は、ボルボS60 vs メルセデスベンツCクラス。2018年の輸入車販売台数No1は、メルセデスベンツでした。日本での輸入車の王者はメルセデスベンツ。

登録台数では1位ミニ、2位ゴルフについで3位につけているのがCクラスです。ここと張り合わなきゃ意味がない。

なお、この企画は本ブログの行く末を占う実験が入っています。記事前半は今まで通り情報をお伝えする。後半は座談会での会話方式で、意見や追加情報をちりばめていきます。

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メルセデスベンツCクラス

出典:メルセデスベンツ https://www.mercedes-benz.co.jp/

メルセデスベンツCクラスは、日本国内でも沢山走っていますので目にしたことの無い人はいないでしょう。

2014年に発表された現行Cクラスは、2018年にマイナーチェンジが施されて質感のアップが図られました。元々の商品力が高い上に、マイナーチェンジで様々な対策を実施。積極的に「買い」のクルマになりました。

マイルドハイブリッドを他社に先駆けて日本導入

エンジンは1.5リッター+48Vマイルドハイブリッドと、2.2リッター直噴ディーゼルターボが登場。エンジンで最先端に躍り出つつ、既存の要望もしっかり聞く環境ディーゼルも導入。ディーゼルの設定がなかったり、エントリーエンジンの無いS60にとっては、量販価格帯での手強さを持っています。

C200アバンギャルドに搭載される新エンジンは、BSGと言われるマイルドハイブリッドを搭載しています。C200なのに1.5リッター。これは、2リッターレベルのパワフルさを持っているから。

最大出力184ps、280Nmのスペックは、1.5リッターエンジンターボエンジンとしては優秀の一言。エンジンの出力の弱点を、14ps/160Nmのトルクを持つモーターがアシストします。

出典:メルセデスベンツ https://www.mercedes-benz.co.jp/

内燃機関はアクセルオンのとき、どうしてもタイムラグが発生してしまいます。これは一般道でも、ワインディングでも、高速道路でも一緒ですね。

このちょっともたつくエリアを、モーターが代わりに出力してくれる。電気自動車のような乗り味を、内燃機関の素晴らしいエンジン音とともに楽しむことができる。そしてエンジン自体は1.5リッター。面白いエンジンが欲しいひとは、Cクラスは魅力的にうつることでしょう。

ハイパワーモデルは途中が抜ける

メルセデスベンツCクラスの面白いところは、今回のマイナーチェンジによって高パフォーマンスエンジン(AMG仕様)との間を繋ぐエンジンが、ディーゼル一本に絞られていること。

194ps/400Nmを発揮するディーゼルエンジンの次は、390ps/520Nmのパワーを誇るAMG C43 4MATICにまで格上げ。対するS60は252ps/350NmのT5、318ps/400NmのT6 AWDですから、馬力で言えばちょうど補完し合う間柄と言えますね。

トルクで考えると、モーターアシスト付きで280NmのメルセデスベンツC200、350NmのボルボS60 T5、400NmのメルセデスベンツC220d、ボルボS60 T6 AWDと続きます。

ガソリンエンジンで400Nm前後のパワーが欲しければ、ボルボS60を選ぶことになりそうですね。

横長ディスプレイが意外と目を引く内装

出典:メルセデスベンツ https://www.mercedes-benz.co.jp/

つづいて内装ですが、これはどちらも高級な味付けとなりますね。メルセデスベンツCクラスの内装は、丸が基調のデザインでなかなかムーディー。

ナビゲーションシステムは10.25インチの横長ディスプレイがついて、ボルボの縦長9インチを超えています。またオプションで装着のできる、12.3インチコックピットディスプレイもかっこいいですね。

サウンドシステムは「ブルメスター」というドイツのオーディオメーカーです。なんと100万円超えのアンプなどを作成する高級オーディオメーカー。日本では馴染みのない名前ですので、ぜひ試乗時に確認しておきたいポイントですね。

長年乗るクルマですから、オーディオシステムの妥協はしたくありませんからね!ただし、アンプが良ければ全てが良いわけではありません。チューニングの幅などもチェックしましょう。

※ブルーメスターのホームページはこちら

シートなどは世界一と言われて久しいボルボとの乗り比べです。最近は形状を工夫して薄めに作っているボルボのシートとどの程度違うのか、体にフィットするのはどちらなのかは、展示車でもいいので触って比べてみてください。

流石のエクステリア メルセデスのセダン作り

出典:メルセデスベンツ https://www.mercedes-benz.co.jp/

外装デザインも好みが分かれそうですが、セダンデザインとしてのCクラスがやはり優秀。数々の高級セダンを作ってきたメルセデスですから、車の性格をしっかり表す形状をしています。

フロントタイヤはできるだけ前まで出して、エンジンをフロントミッドシップに搭載。キャビンはリア方向に寄せており、踏ん張りの効く力強いスタイルですよね。

対してボルボS60は、SPAプラットフォームを生かしたFFとしてはかなり前に出したフロントタイヤ。クリーンでプレーンなスタイルはエグさが控えめで気持ちいい。

大きなボンネットでどっしりと構えているので、前から見た時の迫力はCクラスに勝るとも劣りませんが。。。オーナーの性格との相性によりそうな2つのメーカーです。

安全装備はオプション装着

出典:メルセデスベンツ https://www.mercedes-benz.co.jp/

メルセデスベンツCクラスの、ちょっと痛いところ、それは、先進安全装備「レーダーセーフティパッケージ」がAMG仕様以外オプションになるところです。

ブラインドスポットのサポート、ステアリングのサポート、レーンチェンジのサポートなどが、全て含まれているこのパッケージ。税込 ¥205,000です。流石にボルボには全てついています。この分お得ですね。

また、レザーシートもオプション設定。上位モデルのAMGにすれば標準装着ですが、標準モデルにレザーが欲しい場合は¥561,000。これは、選びたい人が選べば良いのでオプション設定がむしろ親切と言うべきかもしれません。

モデルラインナップ

出典:メルセデスベンツ https://www.mercedes-benz.co.jp/

Cクラスのラインナップは8モデル。全ては紹介できませんので、売れ線&S60と競合しそうなモデル3つを紹介します。

メルセデスベンツセダン C180アバンギャルド
エンジン 1.6リッター直列4気筒ターボエンジン
エンジン出力 156ps / 5300rpm
エンジントルク 250Nm / 1200rpm〜4000rpm
ボディサイズLWH 4690mm x 1810mm x 1425mm
燃料 ハイオクガソリン
燃費 14.3km/L
車両重量 1,510kg

 

メルセデスベンツセダン C200アバンギャルド
エンジン 1.5リッター直列4気筒ターボ+BSG
エンジン出力 184ps / 5800〜6100rpm
エンジントルク 280Nm / 3000rpm〜4000rpm
ボディサイズLWH 4761mm x 1850mm x 1431mm
燃料 ハイオクガソリン
燃費 13.6km/L
車両重量 1,550kg

 

メルセデスベンツセダン C220dアバンギャルド
エンジン 2リッター直列4気筒ターボエンジン
エンジン出力 194ps / 3800rpm
エンジントルク 400Nm / 1600rpm〜2800rpm
ボディサイズLWH 4761mm x 1850mm x 1431mm
燃料 軽油
燃費 18.9km/L
車両重量 1,640kg

資料出典:メルセデス・ベンツ(http://www.mercedes-benz.jp/

優位点は、トランスミッションがすべて9AT、タイヤサイズが(表記のモデルは)すべて225/50R17と、モデル間の装備の差が少なく設定されている点。FR駆動も相まって商品力の高いメルセデスベンツCクラス。エンジンについても、最高出力ではなくトルクを重視していることがよくわかります。

ボディサイズはS60が一回り大きく、車両重量も大きいです。Cクラスは1,500kg前半なのに対し、S60は少なくとも1660kg。R-Designは軽量化されるようですが、Cクラスのようにはいかないでしょう。

安全装備分だけではないS60の重量。一体何が搭載されているのでしょうか?

2019年1月時点 米国ラインナップ(詳細装備は日本仕様とは別の場合があります。)のうち、T5を参考掲載します。

出典:VOLVO Cars US / https://www.volvocars.com/us
VOLVO S60 T5 FWD Momentum / Inscription / R-Design
エンジン 2リッター直列4気筒ターボエンジン
エンジン出力 252ps / 5500rpm
エンジントルク 350Nm / 1500rpm〜4800rpm
ボディサイズLWH 4761mm x 1850mm x 1431mm
燃料 ハイオクガソリン
燃費 (未計測)
車両重量 1,660kg

 

S60とライバル達座談会 vs Cクラス編

ーーーこんにちわ。年末に好評でした座談会方式を、実験的に各記事に導入してみます。今回の連載記事では、各自動車に対する意見はこの「座談会」方式でお伝えします。

「ーーー」は、編集者という意味です。座談会のまとめ役と捉えてください。

登場人物は3名、20歳大学生のマコさん、30歳技術系会社員のエイジさん、40歳で自動車に浅く通じているシンゴさんです。

メルセデスベンツの大胆な戦略

出典:メルセデスベンツ https://www.mercedes-benz.co.jp/

マコ「という事で、S60とCクラスです。」

エイジ「いきなりですけれど、S60には荷が重いのではないかと思いますよ。」

シンゴ「なんで?」

エイジ老舗のメルセデスに対して、チャレンジャーのS60です。S60が目指すものはメルセデスでありBMWであるのは、みていてわかります。価格もメルセデスに揃えてきた。対してCクラスの目指すところと言えば、Sクラスだったり、身内に目標がしっかりいるわけで。」

シンゴ「なるほど、そう捉えると、S60はいつまでたってもメルセデスには追いつけないってわけだね。プリウスを超えるのはやはりプリウス、と同じだな。」

マコ「でしたら、S60はメルセデスに追いつけたのか。ここが焦点でいいんじゃないですか?でも、ボルボにはボルボにしかない独自性もあります。そこは認めないと。」

エイジ「そうですね。まずはエンジンからいきましょう。とりあえずディーゼルは置いておいて。。」

シンゴ「BSGという48Vマイルドハイブリッドだね。モーターとエンジンの出力軸とは、ベルトを介してアシストされる。だからベルトの頭文字のBが入っている。」

エイジ「ボルボも開発終盤でしょうけど、まず最初にメルセデスとアウディが仕掛けて来ました。そして価格帯や性格を提示して来たわけです。」

エンジンルーム VolvoXC40

ーーーメルセデスベンツにはISGというハイブリッド機構もありました。

シンゴ「あれは今の所Sクラス用だったっけ?高価だしS60くらいを狙う層には関係なさそうだね。」

マコ「C200の排気量が1.5。ダウンサイジングもしっかりできていますよ!ボルボもDriveEでトータルではダウンサイジングですが、1.5まで行くとエコ感が出ますね〜」

シンゴ「日本では2リッターエンジンは1つの節目。ここから上は贅沢エンジンでしょ。ちょっと古い考えだけどね。」

マコ「国内だけなら2リッターも要らないかも?」

エイジ「重量があれば最低2リッターというクルマもあります。でもそこを上手くこなしたのが、ボルボで言えばDriveEとTwinEngineですね。出力不足は感じ取る事は無くなりました。」

シンゴそのダウンサイジングターボを、排気量を更に落として、マイルドハイブリッドで補う。ドライバビリティも損なわない。いい事づくしじゃない?

エイジ「そうです。だから手強い。DriveEより良いエンジンと言われたら、素直にメルセデスのマイルドハイブリッドと言えますよ。」

手強いメルセデスに立ち向かうには?

出典:VOLVO Cars US / https://www.volvocars.com/us

ーーーメルセデスベンツCクラスの優位性が強調されているようですが。。。

マコ「ボルボの用意しないと宣言しているディーゼルもありますし。メルセデスベンツのC220dのディーゼルエンジン、新開発らしいじゃないですか。」

エイジ「評価は高いようです。ディーゼルの逆風の中、新開発ディーゼルエンジンですから。

シンゴ「新型直列6気筒エンジンを開発したり、エンジン開発についてはノリに乗ってる感じがするよね。結局エンジンはボルボはかなわないのかな。」

エイジ「どうでしょうか。ガソリンエンジンで350Nm以上のトルクを持つエンジンが欲しければ、CクラスはAMGになります。S60のT5は500万円は切るでしょうから、ハイパワーガソリンエンジンが欲しければボルボはありですよ。高回転域でトルクが欲しければT5やT6は魅力的です。」

マコ「低回転域なら160NmのアシストがつくC200が良いわけですか。」

シンゴ「あとはフィーリングや感性。そもそもボルボは、クラッシャブルゾーンの確保という第一の目標がある。エンジン単体だけでなく、衝突安全性も加味してあげないと。

マコ「そうですね!ボルボには最先端の安全性能が標準搭載されていますし。メルセデスの弱点はレーダーセーフティパッケージをオプションとしたところでしょうね!」

エイジ「追加料金を支払えば搭載できる、それでいいじゃないなんて意見もあるかもしれない。でも、そこがメーカー、ディーラーの車に対する考え方です。気持ちのいいドライブ優先なのか、衝突安全性優先なのか。」

インテリアデザインは無性別が良い?

出典:VOLVO Cars US / https://www.volvocars.com/us

マコ「私はCクラスセダン、いいと思います。エクステリアは品があるし、さすがに日本で一番売れている輸入車セダンだなと感じます。でも、リアシートに座るとボルボは良いなと思います。」

エイジ「まだS60には座れていないけど(笑)」

マコ「そうですね、だからV60ベースの話になりますが、シートの傾きやコックピット周りのデザインは、インテリア調のボルボが良いですよ。」

シンゴ「そうかね?ムーディーなCクラスは捨てがたいけれど。。?」

マコ「それは男性がコックピットに座った時の印象でしょう?ボルボのインテリアは家具。男性的でも女性的でも無いんです。

エイジ「あーなるほど。私もガンダムな内装は嫌い(笑)でもあれは男性向けのバリエーションのひとつですね。」

シンゴ「そうだね、ボルボの内装は味気なさも感じるけど、そこが良いとも言える。無性別で無国籍っと。。。北欧家具調なのかな?親しめる内装なのは確かだ。」

マコ「だれか大切な友人や家族を乗せるときに、メルセデスベンツに乗れるということがステータスになるのがCクラス。対して、最高の安全性と美しい室内でおもてなしするのがS60、そんな感じです。」

エイジ「そうですね。エクステリアデザインは日本上陸してみないと意見は言えない。乗り味もそうです。でも、確かにエンジンテクノロジーでは一歩先を行ったメルセデスベンツCクラスも、しっかり作り込まれたボルボの内装にはタジタジですね。」

シンゴ「そうすると、CクラスとS60の比較対決はイーブンなのかな?」

エイジ「最後はオーナーになる方が決めるのですけど、この2台は高いレベルでせめぎ合うことは確実でしょう。私はベンツCクラス、機能とスタイルを含めて欲しくなりますけど(笑)」

マコ「私は高級さでアピールする車は苦手なので。。。(笑)やっぱりボルボS60がいいな!」

シンゴ「見る人が見れば高級車だけど、知らない人から見れば普通のクルマ。これもボルボの美点だね(笑)」

まとめ

調べれば調べるほど、メルセデスベンツというクルマの実力を思い知らされます。

Cクラスよりも少しライトに振っていると思われるS60ですが、そもそも今までの立ち位置からCクラスの追撃にシフトすること自体、無理があった可能性もあります。

それでも、すこし違うベクトルを向いて完成したV60は素晴らしいクルマでした。S60もターゲットをしっかりCクラスに合わせて、追撃しようと構えている様子です。

王者は王者。自分はその道から離れてこだわりたい。そんな人にS60は向いているかもしれません。

 

さて、次回もS60とガチンコ勝負になりそうな、あのクルマに迫っていきます。お楽しみに!

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