ボルボの「乗り心地」の評価が高い理由とは

こんにちは、エイジです。

なんだか今までと違うテイストだなって思うことでしょう。2019年秋から、aboutVOLVOは記事の書き方を少し変えました。連載記事を増やして更新頻度を上げようと考えたんですね。

その分ひとつひとつのボリュームは下がるのですが、闇雲に文字数を多くするのもどうかなという考えのもとに、すこし実験を始めたところです。

私も単なる「Meeting!!」コーナーのキャラクターだったのですが、ここに来て記事担当に生まれ変わったというわけです。まあ、評判が悪ければ、きっとまた変えると思いますよ(笑)

さて、ボルボはなぜ評価が高いか、第2回目は乗り心地です。お付き合いください。

 

大多数の人が不快にならない

見出し用写真 XC90

単に乗り心地といっても色々あります。硬い足回りが好みとか、ゆったり乗れるのが良いとか。乗る人によって好みが分かれます。

ですから、「乗り心地が良い」を定義しなくてはなりません。けれどもそれは、各自動車メーカーが独自に目指しているものですから、定義の難しいところではあります。独自の解釈をしている。だからこそ、自動車の乗り心地の良さには個性が出るポイントである、と言えるでしょう。

でもそれでは、記事を読んでくださる方に伝わりませんし、ジャーナリズムを投げ出すような事と言えます。だから私も、できるだけ「ボルボの乗り心地」を皆さんへ伝えたいと考えます。ですので一応断っておきますが、私見の伴うものだとご理解ください。

その上でオシャベリさせていただくと、私の考えでの「乗り心地の良さ」とは、大多数の人が不快にならないことだと言えるでしょう。

車の揺れ方、足回りのしつけの良さ、シートの出来。車は常に揺れて、常に騒音に囲まれて、常にストレスに悩まされるものですが、どれくらい快適にするかがキーポイントと思います。

 

硬い柔らかいの好みの違いとは
今まで乗ってきた車と、乗るエリアによって変わってくると考えられます。ボルボは高速道路を走れば、安定感とフラットな姿勢制御によって乗り心地が良いと感じるでしょう。加えて、街中の走行でもサスペンションがしっかり仕事をしています。ですが、硬いのは事実。街中の凸凹した道を快適に走りたいのであれば、日本車やフランス車が秀でています。人は自分の使用状況に照らし合わせますから、サスペンションが柔らかくなければ不快なエリアに住む人であれば、柔らかいサスペンションを好むのは間違いではありませんね。

揺れ方のバランスが良いボルボ

V60クロスカントリー

V60クロスカントリーはオーバーフェンダーをつけつつ、スタイルを犠牲にしていないのが○。SPAプラットフォームで最後発だが、その評価は高い。

第三京浜とXC40

売れ行きも高速走行も安定しているXC40(笑)ボルボの魅力は、長距離走行でも疲れないことである。

新プラットフォームで評価がうなぎのぼり

ひとつは揺れ方の総合バランス。

注目ポイントは足回り。

ボルボの足回りは日本車に比べると、比較的硬めかなーという印象。もちろん、R-Designなどのスポーティーモデルは引き締め気味にセッティングされていますね。

けれども、足回りからの入力をダイレクトに伝えるような、「もう無理」感はありませんね。ボルボのサスペンション設計は以前から定評がありますが、今のモデルは10年前に比べてもかなり良くなっています。

特に、新プラットフォームに移行してからは、R-Designだって快適そのもの。しっかり地に足がついているけれど、身体にショックが伝わらない感じが素晴らしい。

セールスさんも買えないXC40

XC40という日本カーオブザイヤーを受賞したSUVがあります。この車、初期出荷分は全てR-Designだったんです。けれども乗り心地が良いと大評判。

そして数名の自動車評論家がオーダーを入れたというではないですか。

さらに、ボルボディーラーで働くセールスさん。彼らもXC40が素晴らしすぎると、オーダーをいれた!かったらしいのですが、ユーザーのオーダーが解消していないのにセールスが買うのは如何なものかということで、欲しくても買えない状態らしい。

それほどまでに、ボルボR-Designのサスペンションセッティングは素晴らしかったわけです。

適度に引き締められた足回りのおかげで、適度なロール感に抑えられたのも高得点の理由のひとつ、というわけですね。

真髄は標準の足回り

しかし、私は言いたいです。真髄はR-Designではないと。

たしかにロールを抑えると、姿勢の変化が少なくなるので運転している時の不安感は薄らぎます。けれどもそれは、サスペンションのストロークを活かしきれたとは言えません。

細かい入力は穏やかに、普通の入力は粘り強く、大きな入力は屈伸のように流す!

これを実現しているのは、MomentumやInscriptionのような標準の足回り。カーブでの姿勢制御が良く、つまりサスペンションをうまく活かしたセッティングになっているのです。

さらにInscriptionはアルミホイールのサイズも上がるから、足回りが軽くなって車全体の動きも軽やかになるんです。

ただ、先に否定しておいてなんですけれど、SUVについてはボルボは、R-Designの方が印象は良いです。ピッチングが押さえられているので揺れの総合力がかなり高いですね。

 

ピッチングとは
座る高さの高い車特有の、前後左右への比較的加速度の早い揺れのことです。自動車は基本的に、揺れの中心から離れるほど乗り心地が不快になります。自動車ではホイールベースの中央、地面付近が一番揺れません。SUVではどうしても重心から離れたところに座ります。その距離に比例した「上下左右の揺れ」を感じ取りますから、不快に感じるというわけです。

シートの出来の良すぎるボルボ

ボルボのシートは世界最高だ

コンフォートシートは肩口からはじまり、体全体をサポートするシート形状。他社の真似のできない乗り心地だ。

VOLVO XC40 R-Desugn フロントシート

XC40 R-Designのシート。CMAプラットフォームでは最高の出来と評判で、少し背の高いXC40ならではの乗り降りのしやすさも考慮されている。

身体へショックを与えない

もう一つ大事なこと。それはシートの出来です。ボルボに乗ったことのある人なら、その素晴らしさは語る必要も無いくらい。

なんといっても、身体を受け止める能力がとても高い!どんな体系の人でも身体にフィットする不思議なシート。ボルボが長年医療機関とともに研究してきたことは、ダテじゃありません。

そんじょそこらの形がいいだけのシートとはわけが違う。

数値やデータでお見せできるものでは無いので、こればかりは本当に試乗をお勧めします。座ればわかりますよ。哲学とか設計とかではない。座れば感覚としてわかる。これが一番大事。

ブログでなら本来ならば、「あの車に比べれば、このあたりがいい」という意見が欲しいのはわかります。でも、本当にボルボのシートは出来がいいんです。もしも数値でわかってしまったら、多分他の自動車メーカーも真似すると思います。

腰上の形状が最高

それでもひとつ、なんとか皆さんへ文章だけで伝えるとすると。

ボルボのシートは、「腰上の形状が最高」と言っておきます。

左右のサポートは、どんなメーカーにだってできる。人を包み込むように、椅子に窪みをつけるだけです。体の左右をサポートするように、”あんこ”を盛れるシートにしておけばいい。

しかし「腰上」はこだわりが必要です。ドイツ車は腰を前に押して、姿勢を正そうと強要してきます。ボルボのそれは、”腰上を掴む”と言えばいいでしょうか。安らぐように座らせて、そこから左右へ移動しないように”腰を支える”と言えばいいかもしれません。

急カーブで肩やお尻を支えるのが一般的なシート。ボルボは腰を支えるシート。無駄な体重移動が無いから疲れない。そういう事ですね。

 

ボルボはどのシートも素晴らしいですか
良いです。ですが、SPAプラットフォームとCMAプラットフォームとでシートの出来は随分と違ってきます。コンパクト担当のCMAプラットフォームは、SPAプラットフォームが「コンフォートシート」と言われる大ぶりなシートに対して、小ぶりなものを使用しています。ただ、エレクトリックプレミアムのポールスター2にもCMA用シートが搭載されていますから、心配する必要なないことでしょう。

 

ボルボの乗り心地の良い理由

見出し用写真 VOLVO V60

そして、乗り心地の話に戻れば。

懐の深い、粘り気のあるサスペンションと、腰で支えるシートのバランスの良さ。これがうまくいっているから、ボルボの乗り心地は良いと評価されるわけです。

強いて言うのであれば、安全性とシート形状に研究を重ねてきたボルボは、シートを安くする妥協をすることができません。また、安全性を高め、衝突試験を満点で突破するボルボ車は、ボディ骨格に妥協するわけにもいきません。

もうお分かりでしょう。

どこにも妥協できずに出来上がるのがボルボ。だからこそ、乗り心地への妥協もしない。このような結論でいかがでしょうか?

 

次回予告

 

車の乗り心地は、短い試乗では分かりづらいことも多いです。距離が短いようであれば、購入前に何度か試乗させていただくと良いでしょう。

さて、次の記事の担当は「シンゴ」さんです。40代ならではの敵をつくるような意見で語るのは、「ボルボのドライブフィールの評価の高さ」です。

どうぞお楽しみに。

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