ボルボの闇 ディーラーの統廃合と名古屋トヨペット(NTP) 闇の憶測

自分の好きなものを誹謗中傷する記事は、目を背けたくなるものです。好きなものは好きでいたい。ネガティブ発言はイライラする。

わかります。当然です。

好きで買ったものだから。惚れ込んで決めたものだから。簡単に手放せないものだから。

だから、気持ちのいい気分でいたいです。自分は良いものを買ったんだと思っていたい。汗水流して貯めたお金で買ったものだから、人に文句は言われたくないでしょう。

でも、本当にそれで良いですか?真実から目を背けていて良いのですか?

about-volvoの記事を書く私「まこまち」は、大好きなボルボのネガテイブ記事を書きます。たくさん書いています。それを読んで、嫌なやつだと思われても仕方がないと思っています。

私は事実を受け止めて、直せるものならWEBの世界から直したい。私の思う正しいボルボになってほしくて、ネガテイブ記事を書いているのです。それは、これからボルボを買う方のために。ボルボと付き合っていく人達の為に。ボルボと、ボルボの側で働く人のために。

新しリーズ「ボルボの闇」は、いまボルボが抱えている問題点を洗い出して、皆様へお届けていくシリーズ記事です。

 

ボルボの闇シリーズはボルボが好きだからこそ

まず始めに断っておきます。ボルボはすごく良い車です。その事実さえあれば、他は気にしないという方にはこの記事は不要です。

良い車なんだから、気にせずに乗っておけ!良い事だと思います。そこまで割り切れたらどれだけ楽か。

私は自動車を買うときは、車だけを意識していません。ディーラーは雰囲気が良いか、セールスさんとは長く付き合えるか、サービスの腕はどうか。車の出来は良いか、メーカーの施策はどうか。そして、開発者の思想は納得できるものか。

 

考え過ぎ?いえいえ!たくさんの想いが重なり合うからこそ、400万円も500万円もする車を選べるです。働いて稼いだお金は、先に挙げた人々のもとへ届くのですよ。

だから、ボルボ?中国の車じゃないの!嫌だ!っていう意見もわかります。人によって重要度の違いはありますからね。

けれども、おかげで潤沢な資金を受け取ることができ、技術のない国だからこそボルボは自由に車を作れたのです。純粋なスウェーデンの企業ではないのは寂しいですが、スウェーデンの心意気の生きた車であることは間違いありません。

ただ、販売方法については各国の販売会社に委ねられています。大筋は決まりがあるようですが、各国々の販売会社が自国の状況に合わせてラインナップを変えたり、独自の金融商品と合わせて販売したりと、よく言えば独自性をもたせる、悪く言えば、本社から評価をしやすい体制にしてあります。

ボルボ本社とボルボ・カー・ジャパン、ボルボ・カー・ジャパンとフランチャイズ各社。これも評価をする為の体制と言えるでしょう。

ボルボ・カー港北ニュータウン

写真は直営店だが、フランチャイズ店も含めてディーラーの応対では高い評価の書き込みが多い。(写真の店舗と今回の話題とは関係ありません。)

突然のフランチャイズ契約解除の勧告

私たちの住む日本では、ボルボ・カー・ジャパンの直営系と、フランチャイズ系が存在しますが、方針はおおよそ直営に合わすようです。

もしも方針に従わない場合は、フランチャイズ契約の解除がされるようですが、今日本で気がかりなのは『気に入らないディーラーは解除されるのでは』という問題。ここで長野県内でボルボ正規ディーラーを経営している、ヨコタインターナショナルの問題が浮上します。

ヨコタインターナショナルは、ボルボカーズ長野、ボルボカー松本を経営している地元資本の販売会社。ボルボ以外にも様々なブランドを取り扱っています。

方針転換の果ての契約解除

ヨコタインターナショナルでは、以前飯田店と佐久平店で別ブランドのクルマも取り扱っていました。しかもこの件は、ボルボ・カー・ジャパンも歴代の社長も知っており、ひとつの地方販社の形態として認められていたわけです。そもそも、高級ブランドとして構築されていくボルボを、地方で販売し利益を出していくのは大変です。200万円台の別の輸入車を販売しなければ、食べていくのが難しいエリアもあることでしょう。

歴代の社長は、そのあたりを理解していたのでしょう。

ところが、突然前の2店舗のボルボの看板を下ろすように通告が入ります。今はヨコタオートワールドとなっている2店舗は、以前はボルボディーラーだったのです。

2年間弁護士を交えての話し合いをしてきましたが、最終的には合意がなされずに契約解除になってしまいます。2019年年末、ボルボの看板を下ろすそうです。

日本の長野という地で、欧州車が購入できるという利便性を提供しお客様に喜んでいただくとする会社の方針を、ボルボ・カー・ジャパンが認めなくなった。この方針転換は、いったい何事なのでしょう?

ブランド戦略という盾

ひとつ言えるのは「ブランド戦略」。ボルボを販売するディーラーは、しっかりとボルボのブランドを浸透させる、という方針です。すると、他のブランドを販売していたヨコタインターナショナルは、この方針からは外れていると見られるわけです。

大きなボルボの看板を背負う以上は、ボルボ・カー・ジャパンの方針に従うのは仕方がありません。ボルボは販売台数が少ないと言えども、日本は世界第9位の販売台数ですし、日本国内での輸入車の販売台数も第7位につけています。(2019年上半期実績/出典:JAIA日本自動車輸入組合

ならば、ヨコタインターナショナルが責められるのは当然?いえ、実は少し違います。ヨコタインターナショナルはこの勧告を受け入れ、上記の通り勧告を受けた2店舗からボルボの看板を降したほか、残る2店舗のボルボディーラーでの扱い車種をボルボだけにしているのです。

勧告を送る、対処する、それでも看板を下させる。この流れには、ブランド戦略以外のものを感じませんか?

 

ボルボ社長とトヨタ系販売店の繋がり

長野県のボルボは再編される

出典:NTPインポート

ボルボ・カー松本は、NTPインポートが引き継ぐことになった。サポート体制を崩さなかったと評価したいところだが、見つめなければならないのは、闇の底だ。

ボルボ・カー松本を引き継ぐNTPインポート

まず、先に事実と目される情報からお伝えします。

ヨコタインターナショナルはボルボカー松本の経営権も剥奪されるようですが、この店舗は2018年7月にリニューアルしたばかりです。内外装は現在のボルボディーラーの方針「VOLVO RETAIL EXPERIENCE」にしたがっています。リニューアルにはボルボ・カー・ジャパンとヨコタインターナショナルが費用をかけたことでしょう。

リニューアルしたてでもったいないから、松本店は残すのでしょうか?残念ながらそうではありません。

愛知県にある「NTPグループ」が経営を引き継ぐようです。

  • 愛知県と長野県にフォルクスワーゲンディーラーを7店舗経営
  • ボルボディーラーを1店舗経営
  • トヨペット系列店を80店舗経営
  • ネッツ系列店を58店舗経営
  • カローラ系列店を14店舗経営

NTPグループは上記のとおり、とても大きなグループ企業。引継ぎ会社は「NTPインポート株式会社」。「ボルボ・カー昭和」を経営する会社です。

NTPインポートのWEBページに、「長野県松本市内のボルボ正規販売店」のサービススタッフ募集の告知がされていることから、引継ぎは事実でしょう。

長野県松本市内のボルボ正規販売店(新規店舗)のオープンにあわせ、オープニングスタッフを募集します。希望職種を確認いただき、エントリーフォームよりご連絡ください。エントリーお待ちしております。

出典:NTPインポート

レクサスも経営するNTPグループ

数多くあるディーラーの中から、NTPグループが選ばれた背景はなんでしょう?

これについては次のような仮説を立てることができます。

NTPグループは名古屋トヨペットとう地場企業が母体の持株会社。配下には先ほど述べた通り、トヨタ系の他にフォルクスワーゲン、ボルボ、さらにポルシェなどの正規ディーラーを経営しています。

そして、レクサス店も展開しています。

レクサスといえばボルボと直接ライバルになることもあり、今のボルボの木村社長の出身会社です。つまり、この両社が繋がる要素がここにあります。

長野県に勢力を伸ばす足がかり

NTPグループは愛知県の他、長野県にも勢力を伸ばします。そして長野県には、ヨコタインターナショナルがあります。ヨコタインターナショナルは、ボルボの他、ポルシェ、フィアット、ランドローバーなど様々な輸入車ディーラーを手掛けています。

会社の規模こそ違いますが、NTPグループとヨコタインターナショナルは、勢力のかぶるライバル企業。というよりは、NTPグループから見れば単なる目の上のタンコブです。

しかし、正規ディーラーというのはユーザーの利便性を優先し、ある程度エリアを調整されるものです。ポルシェが松本にあれば、その近くにポルシェは作りません。

NTPとしては長野県南信部だけでなく、中信の地盤も固めたい。地域の自動車販売を一手に引き受けたいと考えるのが普通です。

そして、レクサス事業部の立ち上げに関与した木村社長は、レクサス店展開の時には随分NTPグループには恩を受けたことでしょう。レクサス店は当初からブランド戦略にこだわっており、既存のディーラーでは販売できず、建物のデザイン、セールスの仕方などすべてをレクサスから指示して構築されました。

無理を押し付けた木村社長は、何かの手でトヨタ系列店へ報いたい。報いておけば、将来何かで助けてもらうこともできる。こういう考えが働いたのではないでしょうか。

木村社長にとって、ボルボというブランドは自分のステップアップのツールでしかないのです。ディーラーの統廃合でもなんでも使って、自分の地位を上げることにしか執着していません。これはボルボファンでは周知の事実です。

販売ブランドの統廃合

もうひとつ、ボルボ・カー・ジャパンはヨコタインターナショナル以外でもディーラーの統廃合を進めています。

マツシマが経営していたボルボ・カーズ京都、ウイルが経営していたボルボ・カー豊橋を、インターヨーロッパへ編入。どちらの会社も、フランチャイズ契約が解消されて今に至ります。

マツシマはマツダ系列店から始まった企業で、現在はメルセデス、スマート、BMWなどを展開。完全にボルボのライバル会社です。ウイルはスバルの販売店を兼ねる小さな企業。ブランド戦略に合わなかったのかもしれません。

フランチャイズ店をいろいろ調べていましたが、基本的には様々な輸入車ブランドを扱う会社が多いようです。MINIもBMWもフィアットもあつかっている企業が多い。フォルクスワーゲンも、先に出たNTPグループの系列で扱っています。

国産車ではトヨタの他に、マツダを扱う系列もあります。。。。大きく言えばトヨタ系?

全てを調べ尽くしたわけではありませんが、ボルボを扱うのならメルセデスはダメ、とか、あるのかもしれません。

 

長野県のボルボは再編される

出典:NTPグループ

長野県のボルボは再編される

出典:NTPグループ

NTPグループのトップページより、スクリーンショット。名古屋トヨペットからはじまり、トヨタカローラ南信が見える。レクサス松本を経営するのはトヨタカローラ南信だ。

ボルボの利便性の犠牲の先を読む

しかし今回の問題で、少なくともボルボディーラーが1つ無くなり、利便性が悪くなることは間違いありません。そのコントロールをするのは、紛れもなくボルボ・カー・ジャパン。

ディーラーの統廃合を進める権利はボルボ・カー・ジャパンが持っています。この力は強い。なにせボルボの100%出資会社なのですから。

けれども、販売台数を増やさなくてはならないはずの今日、なぜディーラーが消されることになるのか?

売れるボルボはどのディーラーでも取り扱っていたいブランドの1つのはずです。その力を利用して、フランチャイズ企業を黙らせていないか?最終的にユーザーへ不利益を与えていないか?

値引きの抑制、車両価格の上昇、正規ディーラーでのみのメンテナンス。得られた利益でリニューアル。プレミアムボルボへの道は、いったい誰のためなのか。

そして、その意思決定はいったい、どのようにされるのか。グループなのか、ただ1名のわがままなのか。

許されない加担

最後に仮説を1つ、提示しておきます。

今回のヨコタインターナショナルのある長野県は、ボルボディーラーは2店舗しかありません。2020年からは1店舗になります。そして、プレミアムでライバルになるレクサスブランドも2店舗しかありません。

レクサス松本は、先のNTPインポートの系列会社。今回の統廃合によって、NTPインポートの長野への影響力は増すことになります。

会社名  トヨタカローラ南信株式会杜

事業内容

・トヨタ車の新車販売 ・レクサス車の新車販売 ・U-car(中古車)販売 ・自動車の整備、点検修理 ・自動車関連部品用品販売 ・保険代理業(損害保険・生命保険) ・通信事業(au携帯電話など) ・JAF入会受付 ・「TS CUBIC CARD 」入会受付

長野県中南信地区グループ会社

・ネッツトヨタ信州株式会社 ・NTPインポート株式会社 ・トヨタホーム信州カンパニー ・レクサス松本

出典:企業情報 トヨタカローラ南信株式会社

ボルボ自身の販売勢力を衰えさせ、元フランチャイズ販売会社を衰えさせ、トヨタ系列店の勢力を増やす。レクサスのライバルも減らす。今回の統廃合の目的は、NTPグループへの加担なのでは?

NTPグループの皆様が悪い会社だと言っているわけではありません。大筋でこのような流れがある、と言っています。ただ、少なくとも、ボルボにとって、ボルボユーザーにとっては不利益でしかないなのです。

しかしこの企てを実行しているのが、実はボルボであったなら。木村社長であったなら。許されない事実と言えるでしょう。

 

自分の好きなものを誹謗中傷する記事は、目を背けたくなるものです。好きなものは好きでいたい。ネガティブ発言はイライラする。

しかし、嫌いなものから目を背けるよりも大事なことがあります。正しいと思えるネガティブは積極的に知っていくことです。知らせていくことです。

 

ボルボにも多くの闇が隠れている気がします。その闇を少しでも取り去り、楽しいボルボライフを過ごせるようにしたい。aboutVOLVOはそのように願うのです。

次回の「ボルボの闇」もお楽しみに。

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