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Vision2020達成ならずとも最高の安全性は変わらない

先日お伝えしたボルボWEBサイトのVision2020項目削除の件、最高の安全性を目指す事に共感を得て車を購入した方は、さぞお嘆きの事と思います。

(読んでいない方はこちら

記事に対するコメントやツイートを頂き、私自身も私の家族も、将来ボルボに乗っていれば、事故に遭っても命を落とさないで済む、そういう期待感とともに、2代目のボルボを選んだ事を思い出しました。

しかし、ボルボがいとも簡単に安全性について諦めるはずが無い。ならば、なぜVision2020の振り返りもなく、WEBから削除してしまったのでしょう。

この疑問は直接ボルボに問い合わせるのが良い、と考え、ボルボコールセンターへ連絡してみました。

忠告 Vision2020は、ボルボ車による死亡事故をゼロにするという目標でした。この件を掘り下げていくことは、もしもボルボに乗っていらっしゃって、残念な事に死亡事故にまきこまれてしまった、その遺族の方達の心の傷に触れてしまう事になります。ですので、心が辛くなる方はお読みになるのをやめて頂くか、目次より最終章へ向かって頂くことをお勧めします。

目標は約束ではない

見出し用 XC40 コックピット

「もしもし、Vision2020についてお聞きしたいのですが。」

コールセンター(コ)「ボルボの安全性への目標の件ですね。どのようなことでしょうか?」

「WEBページからVision2020が消えてしまったのです。せっかくの素晴らしい目標だったのに、なぜ消えてしまったのでしょうか。」

「当社のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。Vision2020が消えている理由ですが、申し訳ございませんがこちらでも判りかねます。」

「ボルボ全体で行われているようですけれども、何も通知が来ていないということですか?」

「おっしゃるとおりで、何も聞かされていません・・・ですが、Vision2020は全社をあげての取り組みであって、今も同様の取り組みを継続しています。達成できなかったのは残念ですが、ひとつの目標だっただけで、そのお約束をしていたわけではありません。

 

そう、確かにVision2020はコミットではありませんでした。努力目標です。絶対にやり遂げなければならないものではありません。

けれども、その目標を世間に公表し、コマーシャルとして使用してしまった。私たちの車は、2020年までには事故を起こしても誰も死ななくなるよ、そう宣言してしまったのと同じです。だから、私たちを応援してね。買ってね。そんなメッセージが入っていたはずなんです。

そんな訳はない?ボルボは素晴らしい会社だから、そんな後ろめたい考えを持つはずがない?ならば社内のスローガンで良いではないですか。達成してから、実はこんな目標があってね、で良いではないですか。

つまり、Vision2020は安全性のアピールの前借りだったんです。2020年までに死亡事故をゼロにする。今となっては虚言になってしまいましたが、その素晴らしい目標を使った、間違ったブランド戦略だったんですね。

いえ、ボルボは必ずやり遂げると言い切ったわけではありませんね。そうしたいと願っている、と言いたかったのでしょう。でもそれは、ボルボだけでなく、フォルクスワーゲンだって、トヨタだって、世界中の全ての人々が願っている事です。

 

集計されていない事故情報

見出し用 工場

さて、コールセンターとの話には続きがあります。

「もしかして・・なんですが、日本だけはVision2020を達成できていた、なんてことは無いですか?」

「さあ、それは・・私たちの手元にはそのようなデータはありません。

「どうしてですか?Vision2020達成の鍵は、死亡事故を無くすことではないですか。」

「少しお待ちくださいーーーー(保留中)ーーーーやはり、集計はしていないそうです。事故の情報は警察で調べる必要がありまして。」

「それを調べずに、Vision2020を語っていたんですか?」

「この件については、私たちも判りかねます。」

 

え?なぜ?全社目標だったのでしょう?なら、データを集計しているはずじゃないですか。目標だけ掲げてデータを取らないって、どんな会社だ。

集計できない目標を掲げて、カタログにも記載して、貴方達何をやっているのかと。

 

実は私は、ボルボに乗るまで交通違反を繰り返していました。ちょっとした速度違反、時間帯進入禁止。3年に一度は何かしらの違反をしてしまう私がいました。

ボルボに乗るようになり、人を中心に物事を考え、かけがえのない家族を守りたくて、また世界の人々全てが、家族のつながりがあるのだから、人を殺める前に自らを正したのです。きっかけはボルボだった。

車を選び人生を変える人はいるのだ。発信した言葉に対して責任も負わずに、調べもせずに、何が世界一の安全性か。

 

このモヤモヤは大変厳しく、このままではボルボが発信する安全性はすべて嘘なのではないか、と感じそうです。そこでコールセンターではなくいつもお客様と接している、ディーラーへ問い合わせることにしました。

こういう大事なことは・・ボルボ青山に電話してみよう。

 

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安全性を高める為の通過点

パッションレッドのV40とV50

「もしもし。ボルボのWEBページからVision2020の文言が消えているのですが、何かご存知ですか?」

ボルボカー青山(青)「WEBから消えている?すいません、私も知りませんでした。」

「せっかくの素晴らしい目標だったのに、自ら消してしまうなんて残念ですよね。私もその目標を後押しするつもりでボルボを買っていたのに。」

「それは大変申し訳ありません。けれども、少し話を聞いていただけますか?」

「はい?」

「ボルボの安全性については私たちも随分勉強しておりまして・・これはディーラー独自で、なんですけど・・Vision2020は確かに達成は難しいものでした。ですがこれはひとつの通過点だったんです。」

「死亡事故0が通過点?」

「はい。Vision2020を目標に様々なデバイスを作ってきたわけですが、その途中でボルボは気づいたんですね。車の進化だけでは、Vision2020は達成できないぞと。

「ゼロにしようと頑張ったが、ゼロにできない予測がついてしまったと。」

「そうなんです。ですから、ボルボは少し舵を切ったんですね。その1つは、E.V.A.プロジェクトといって、ボルボの安全性についての研究結果を公表することでした。」

「社会全体に貢献しようという事ですか。」

「はい。そしてCare Keyの開発です。速度を制限しようという取り組みです。今後はどれだけ”ヒューマンエラー”を無くしていくか。ここに焦点を当てることにしたんです。」

「車をどれだけ進化させても、運転が悪ければ事故は起こしてしまう。」

「それを抑制しようと言うのです。これは本来、ビジネス的には悪い方向に進もうとしています。けれども、シートベルトの時がそうであったように、ボルボはあえて内部資料の公表や速度制限をかけました。これはボルボの安全性についての執念と思いませんか?」

 

なるほど。納得してしまいました。ボルボは最先端の安全性能を持ち合わせています。その安全性をブランドの力のひとつにしています。

けれどもそのブランドの礎であるデータを、世界に無償公開しました。これがVision2020に対するボルボの答えだったというわけですね。死亡事故は0にはならない。それはボルボだけが安全であっても達成できない。ならば、世界の車たちがボルボのような安全性を身につければよい。

これは確かに執念です。

でも、Vision2020を消す必要はなかったんじゃないの?

 

消えた理由は判らない

「それにしても、Vision2020はなぜ消してしまったのでしょう。」

「それはとても残念ですが、スウェーデンでも消えているのならボルボ全体での話になるので、問合せしてみるしかありませんね。私たちでも判らない、というのが正直なところです。

「実はVision2020は日本では達成されていた、なんてことは無いですか?」

「どうでしょう、その連絡はVCJ本社からは届いていませんね。」

「コールセンターへ伺いましたら、集計していないので判らないと。」

「集計していない訳は無いと思いますが・・うちの本社のことですから、もし達成してたら、通知が来ると思いますよ(笑)」

 

結局、Vision2020が消えてしまったことの理由へはたどり着けませんでした。

これはもう、ボルボ全体での広報活動の誤りだったと捉えるしかありません。実際今も、死亡事故0は目指していると記載されています。

ボルボ青山のセールスさんの言うとおりの、E.V.A.プロジェクトへのストーリーを示す。そのためにVision2020目標の未達を宣言する。これでいいんじゃない?達成できないからと消す必要は無いと思うのですが、世界の人々はまた、考え方が違うのでしょうか。

ボルボに乗る人は、安全性へのこだわりの強い人が多いです。デバイスの進化だけでなく、ボルボの考え方に共感する人も多い。その共感を裏切るようなことは、決してしないで欲しいと思いますね。

 

ボルボの安全性への執念は変わらない

出典:Volvo Car Group Global Media Newsroom

しかし答えは導き出されました。

ボルボは死亡事故ゼロをまだまだ目指します。ボルボの安全性の使命は、社会全体の車を安全にすることにスイッチしたようです。

E.V.A.プロジェクトで発信されるのは、ボルボのシートの構造、車の構造、ダミーを使った衝突実験データなど様々です。その膨大なデータはすべての自動車会社へ受け入れられていくことでしょう。

特に、ひとつのシートで体格の違う人間だれもが平等に安全性の恩恵を受けることができるのは、いまのところボルボだけでしょう。世界の車にボルボのようなシートが搭載される日を期待します。

きっとボルボは自動車のハードウェアでできることは全て行った、と考えているのかもしれません。あとは自動運転技術の成熟。しかしこれにしても、運転者や管理者の暴走で悲惨な事故が起きる可能性はあるのです。

速度超過、飲酒運転、注意力の低下。これらを認識し、自動車側で管理できること。今のボルボの重要課題だとしているこれらをクリアした時に初めて、Vision2020以来の死亡事故ゼロを達成する日が来る。そう信じて、ボルボに乗っていきましょう。

ボルボは今、道路交通の安全性にかかわるこれら3つの重要課題に対処する、先進安全技術の開発に取り組んでいます。その先進安全技術とは、ドライバーがもっとも必要としているときにドライバーをサポートする革新的な技術、言い換えれば、ドライバーに敵対するのではなくドライバーと協調する直感的な技術です。ボルボはこれにより、危険につながる運転状況を検知するとともに、必要に応じて修正操作をサポートすることを目指しています。

出典:VOLVO(ドライビングの未来)

 

この度はボルボコールセンターならびにボルボ・カー青山様には、長時間の電話にお付き合いいただきありがとうございました。

どちらも丁寧な対応で感心いたします。今後もボルボユーザーやボルボ購入希望車の、良いサポート役であって欲しいと期待しております。

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