今回は雑記。ボルボのディーゼルについて最近考えていることを、長距離ドライブDVDの内容含めてお伝えします。
私がボルボV40 D4を購入したのが2016年。
当時、第三のディーゼルなんていって、かなりのディーゼル販売プッシュ網を展開していたボルボ。
購入前に、車種こそ違いますがと前置きされつつ手渡されたのが、ボルボXC60 D4 無給油でどこまでいけるか、というDVD。
自動車評論家と女子(役者?)が交代で、東京から北へ北へ。。。無給油で、ついには宗谷岬まで着いちゃうなんていう、それはそれはディーゼルっていいわぁって思わせるDVDでした(^^)
すごいことです。XC60 D4は無給油で宗谷岬までいけるのです!
しかし、ボルボさんは熱の入り方がちがうようで、今は40シリーズには載せないなんて言い出していますが。。。それでいいの?
というわけで、今回はボルボディーゼル無給油ドライブがどのようなものかお伝えしつつ、ディーゼルの将来についてちょっと語ります。
燃費がいいのは時速80km/h付近から
ディーゼル車というのは燃費がいい。
ガソリンエンジンに比べて熱効率が高いので、走るエネルギーに変えるところを多くすることができるエンジンなのですね。とくに低負荷時は本当に燃費がよく伸びる。
車種によりことなるかと思いますが、時速80km〜100kmくらいがもっとも燃費がいいといいます。確かに我がV40 D4も、新東名を100km/hくらいで走っていると20km/Lは軽く越えてきますね。
みなさんのボルボディーゼルもそうでしょう?
DVDを見ていると、時速80kmあたりで東北道をひた走ります。
途中でアダプティブクルーズコントロール(ACC)を使っても、燃費は下がらないと言っていますね。
スピードがあまり変わらない、起伏の少ない道路ならACCを使っても燃費は伸びますが、やはりアクセルワークは人間のほうが優秀な気がします。
しかし、時速100km/hで走っていても燃費はいい。エンジン回転の低さと、力強く大地を蹴る感覚が大好きですね。これはディーゼルならでは。
交代要員がいれば距離は伸びる

途中で運転手が交代、女性の役者さんが運転します。
このDVDのすごいところ。早朝に東京を出て、深夜まで走り続けて青森までいっちゃうところです。
テレビの中でそんなことされると、自分でもできるような気がしてきますが。。。よくよく考えるとそんなことができるわけもなく、計画を断念するしかありません(笑)
しかし、無給油とはいささか関係ないとはいえ、交代要員がいるというのは淡々と走り続けるにはいいですね。
カミさんと交代で?いえいえ、素直に宿をとりますよ。だってずっと運転していたいしネ v(^ ^)v
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北の大地へは連絡線でわたる

青森についたら青函フェリーで北の大地へ。
海底トンネルができたから、青函連絡船はなくなった、なんて思っている人はどれくらいいるのかな。そもそも、そんなことに興味が行く人は少ないかな!
青函連絡船は、以前は国鉄(JRの前の国有鉄道ね)が運営していた立派な鉄道の一部でした。毎日何隻もの船が、特急列車とダイヤグラムで接続して人の足になっていたのですね。
それが、台風と満潮が重なったタイミングで連絡線が転覆。
台風が過ぎ去ったと勘違いして岸を離れた連絡線は、多くの人とともに津軽海峡に沈みます。とても悲しい事件があり、青函トンネルは作られることになったのです。
ちなみにフェリーになった今も大シケの時は船は出航しません。つまり、宗谷岬までの長距離ドライブは天気も味方につけないといけないのですね。
燃料タンク容量も大事だよね
さて、ボルボXC60 D4は驚異的な燃費に後押しされ、旭川を越えてゆきます。
それにしても、ボルボはどの車も、しっかりとガソリンや軽油が入るのがいいですね。ああ、これはタンク容量の話。
メルセデスベンツのAクラスなんて、タンク容量40リッターですよ?どんなに燃費がよくっても、長距離運転するなら55リッター以上は入らないと。
昨年の冬は、大雪で立ち往生してしまい、1日2日クルマで過ごす、なんてニュースが飛び交っていました。こんな時に命を繋ぐのはやはり燃料。
たくさんアイドリングするのはしかたない、だった命が優先だもの。
そして宗谷岬到着!距離はいったいどれくらいか!
ということで、交代しながらとうとう無給油で宗谷岬に到着!
その過程はというとーーー
約1,500kmの道のり!約21時間の走行&船での休憩で宗谷岬まで行くことができるそうです(^^)
タンク内の軽油50リッターを使う計算だと、リッター30kmを上回る勢いでないと宗谷岬までつきません!うーん、燃費を伸ばすプロだなって感心しますよね。
この実測を見ると、ボルボディーゼルさえあれば東京〜青森くらいなら軽油満タン発進で旅行にいけちゃう計算です。すごい!
どうです?ボルボディーゼルでドライブ旅行に行きたくなってきたでしょう。
ところがどっこい、今後ボルボディーゼルは手に届かない存在になりつつあります。
ディーゼルについて考える
燃費がいいというのは、それだけで正義です。
燃料の使用をできるだけ少なくして、目的の地まで移動する。この素晴らしさは何よりも優先されるべきなのです。
このDVDのように、少ない燃料で遠くまで行く。経済的にも環境的にも、悪いことなんて一切ない。
今のボルボ(VCJ)は、そこを否定しています。
ユーザーのリセールバリューを優先するため、ディーゼルの販売は縮小すると、とVCJの木村社長は言いました。
そうではないでしょう、と思います。リセールバリューじゃない、環境優先ですよ。そのために、燃費のいいエンジンを作るんじゃない?
それを、消費者は選ぶじゃないですか。確かに排ガス物質の量は問題になるかもしれない。でも、ガソリンよりも燃焼効率の高いディーゼルエンジンは、環境にも優しいでしょう?
え?違うの?
私は自動車の技術屋ではないので、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの本質の差はわかりません。でも、もしもディーゼルが規制にかかりそうだから、販売を少なくしていっているとしたら。。。。?
実は、クリーンディーゼルって言っていても、ガソリンとの排ガスのクリーンさは、まったく違うもの?
ディーゼルの縮小について決定するなら、せめてこの辺りのことくらい、話していただきたいですよね。
V60のT5なんて、リッター13kmも行かないクルマになっちゃった。これでは宗谷岬まで行けません。燃費のいいクルマを、しっかりと輸入してほしいものです。
判断を誤り気味に見えるVCJに、ちょっとイライラしてしまう、そんなディーゼル日和。完全な雑記でした!