【新車評論】ボルボS60 デザイン評論 新鮮さを超えた魅力をつかめ

2019年11月5日、ボルボS60がフルモデルチェンジしました。予定されているフルモデルチェンジはこれで最後!SPAプラットフォーム車のフルモデルチェンジのラストを飾ります。

日頃はボルボへの苦言記事の多いaboutVOLVOですが、今回から始める「新車評論」シリーズは”めちゃハッピーモード”で行きたいと思います!

おおよそ大手自動車メディア様は、計ったように試乗記を載せています。車の乗り味についてはそちらを参考にしていただいて、aboutVOLVOは別の視点でボルボS60に焦点をあてます!濃厚だから気をつけてね!

で、最初は私の思い出話から入ります(^^;)

出典:Volvo Car Group Global Media Newsroom

はい、かっこいいですねボルボS60。写真はPolestar Engineered。イエローのブレーキがいかすぜべいべ。

出典:Volvo Car Group Global Media Newsroom

エステートと同じデザインテイストとは思えない!しっかりまとまったセダンを作り上げたボルボに拍手だ。

ボディは小さい方がいい

私「まこまち」は、実はS60を狙っていたことがあります。それはV40を購入しようかと悩んでいたタイミング。V50の後継がV40で、もう少しリアシートに余裕が欲しいなと思っていました。しかし断念するしかありませんでした。その理由とは。

横幅 1,865mm。これです。旧型S60は本当に立派だった!大きかった!車内に入れば、その恩恵とダイナミックなデザインのおかげで、濃厚で広々としたなんとも言えない空間が広がっていました。これはこれで欲しかった!けれども立体駐車場要件でひっかかり、断念するしかありませんでした。

時は過ぎて新型V60が登場。ワゴンもいいなあ。やっぱりボルボはワゴンだよなあ。なんて思っていましたが、V40の取り回しの良さにすっかり惚れ込んでしまい、やはりボディは小さめがいいな、なんて言い訳をしながら新型V60をスルーしていたんです。お尻は短いと、なにかと便利なんですよね。

一方で、XC40になると屋外駐車場を借りるしかなくなるし、いや、結局V60にしろS60にしろ、1,850mmに横幅が狭まったとは言えデカイもんはデカイ。それでもシェイプアップしたボディは魅力的に違いない。なーんて考えながら、S60の登場を待っていました。

 

新鮮さは薄れてしまった

ボルボは輸入車だから、海外で先に公開されるし、販売されるしで、日本へ入ってくる時はすっかり新鮮さが消えてしまいます。発売直前まで調べない、という手もありますが、賢い買い物をするのならば情報収集は積極的に行いところ。ですので私も海外サイトをガンガン見てまわったのです。

結果!

やはり新鮮さは消えてしまいました、が。違う視点で見ることができるようになりました。

まず、かっこよさ。無茶無茶かっこいい!まあ当然ですけれどね。ボルボなんだし。

S90という親分がいるボルボですが、あちらは限定500台を売っただけで日本には入ってきません。中古で乗れるのなら乗っておいた方がいいくらいの、デザイナーズ・フォーマル・セダン、それがS90。美しさはボルボ最高と言っていいでしょう。

あ、今私、敵を作ったかもしれません。他の車ももちろんボルボ最高。。。いや無理があるか。

出典:Volvo Car Group Global Media Newsroom

大きなボンネット、小さなキャビン。かっこいいの定義の詰まっているセダンに各メーカーが独自のスパイスをちりばめる。

セダンが最高なその訳は

自動車の一番美しい形というのは、やはりセダンだと思います。もちろん流線型を描くクーペもいいのですが、乗れる人数が少ないというエゴが見えてしまい、美しさをケガしてしまいがちです。セダンはすばらしい流線型と、4〜5人がしっかり座れる居住空間。機能美まで兼ね備えるからこそ機械は美しく輝くのです。

ボルボはそこを、エステートでやってくるから凄い。V90もV60も、大変カッコ良いできでございます。日本の車なんてけちょんけちょんに言えるくらい、ボルボ・エステートは美しい。

さらに言えば、SUVだって凄いんです。普通は大きさを隠す為、ボディラインにウネリを入れてくるのが普通です。でもボルボのSUVはシンプルな面と少しのキャラクターラインで組み立ててくる。ランクルとか見たことあるでしょ?シンプルにしてみたら「べちょ」っていう音が聞こえてきそうなくらいの平凡さ。

ボルボにお金を出すということはすなわち、周りに配慮するということです。フォーマルならばフォーマルで、遊びなら遊びで。様々なシチュエーションに自分の車を置いた時に、場を乱さない、相手に不快な思いをさせない、そんな車がボルボなんですね。

そんなボルボが作るスポーツセダンです。かっこ悪いわけがない。かっこ良すぎて山の上まで走って行けそうな、そんなS60に「新鮮さがない」なんていった私は、下手すればボコボコにされるかもしれませんね(笑)

 

機能美がデザインをまとめ上げる

話を戻しますと。。。。違う視点。それは「惚れ込まない」視点です。物事を正確に見て、正確に伝える視点。

先ほど「機能美を兼ね備えるから機械は美しく輝く」と言いましたが、S60にもそれは言えます。これはFFだとかFRだとか、ではありません。

ドアハンドルの取り付け角度です。少し斜め上を向いているの、わかりますでしょうか。(後にある写真参照)

S90やV90でも、しっかりと乗る人のことを配慮したハンドル位置でしたが、V60とS60はさらに人に寄り添っています。ボルボの特徴であったドア上部のキャラクターラインを廃したことで、面の抑揚で姿を表さなければならなくなったのがS/V60。

いままでのボルボは「肩を張る」のが好きでしたからね。けれども、その肩を柔らかく丸め込んだS/V60シリーズは女性的な美しさを手に入れたわけです。ビーナスです。

そして結果として、ハンドルの向きが変わりました。触るとわかりますよ。V60はとても乗りやすい。S60でも体感できることでしょう。

出典:Volvo Car Group Global Media Newsroom

リアから見ると一目瞭然なハンドルの角度。乗る人の事を優先に考えられている形状だ。

出典:Volvo Car Group Global Media Newsroom

後部座席用ドアのウインドウ。賛否両論となりそうだが、力強さをあえて絞ったデザインはボルボユーザーの心を掴む事だろう。

スポーツセダンである必要はない

もうひとつ。これはマイナスに捉えられる可能性もありますが。

Cピラーの形状です。クリーンにまとめたCピラーからリアタイヤあたりの造形は、力強さを演出しない。スポーツセダンはリアを無骨にして踏ん張り間を出したいところですが、ボルボはそうはしませんでした。

例えばBMW 3シリーズは、リアタイヤで勢いを付けるようなビジュアルにするために、リアのドアをメイイッパイCピラー側に寄せています。おかげでリアタイヤのセンター真上までドアのキャラクターが迫り出しています。

レクサスISもそう。リアドアを尖らせて、タイヤの直上までひっぱるデザインにした。目線は嫌でもCピラーまわりとリアタイヤに向かいます。

ボルボは乗り降りのしやすさを優先。無駄にドア形状をいじらず、後部座席に乗る人が乗り降りしやすいようにしています。わりと面積の広くないCピラー。クリーンなイメージはプラグインハイブリッドにも似合っている。ここにもボルボのこだわりが詰まっているのですね。

出典:BMW 3シリーズ特設サイト

スポーツセダンのお手本となるBMW 3シリーズ。とうとう価格が競合した。ボルボはBMWに立ち向かうことができるのか?

出典:LEXUS

伸びやかさではない、塊感を大事にしたレクサスIS。BMWと共通するのは、後部ドアで演出するリアタイヤ。

S60とV60どちらがいいか

しかし!私がS60のデザインを評価するのはここまでです!

S60のフェイスは明らかにV60のそれで、正直すこし細工が欲しかった。とくに真正面からだと、V60にはあったルーフレールが無くなった分だけ”か弱く”見えてしまう。とても残念。

リアのデザインは「まあまあ」。S90のそれには及びません。ボルボとしても、S90のリアのようなデザインが気に入っているんじゃない?Polestar2のリアはあきらかに、S90のリデザインでしょう?

車内に入ってみれば、素晴らしい。そりゃそうですよね、V60と同じなんですから。でも新しさは無いわけです。

つまり、S60のエクステリアデザインに惚れ込んだ人が、V60と悩んで買うセダン。これがS60だと思うのですが、いかがでしょうか。

 

セダンの魅力を見つけに行こう

見出し用写真 VOLVO V60

と、簡単に最後をまとめてしまいましたが、エステートの王者ボルボの作る安心安全なスポーツセダン、S60はやはりかっこいい。

デザイン言語っていうんですか?セオリーはしっかりと押さえていますが、セダンであってセダンでない。ボルボらしさはやはり滲み出ています。

スマートに見え、無骨に見える。そんな不思議な感覚にさえ陥るボルボS60は、私のようなニワカ自動車好きでは言いあわらせない何かを持っています。それを感じに、ぜひディーラーへ足を運びましょう。

 

いま読んでいただいたポイントを覚えて、ディーラーへ行くときっと楽しいですよ。私もまだ実車は見ていなかったり。。。え?見ないで評論するなって?えへへ!

いいじゃないさ!語りたかったんだから!(。・ω・。)

きっとS60狙いの人って、エクステリアデザインに一番惹かれているだろうなって思ったのです!ディーラーで写真とりましたら、別の角度から評論いたしますよホホホ。

「新車評論」シリーズ記事。しばらくS60についてゆっくりと語れそうです。次回もお楽しみに!

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