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マイルドハイブリッドの2019年発表は無しの予想

燃費向上に様々な努力で取り組むボルボ。しかしインポーターがダラけていてはその努力も水の泡。

2019年8月22日、ボルボ・カー・ジャパンはボルボXC90のマイナーチェンジを発表しました。しかしそこには、期待していた「あの」モデルはありませんでした。

マイルドハイブリッドは発表されず

ボルボB5エンブレム
出典:Volvo Car Group Global Media Newsroom

そう、それは「マイルドハイブリッド」の「B5」モデル。

ボルボは、XC90のマイナーチェンジに合わせ、マイルドハイブリッドの搭載を予告していました。

 

しかし残念なことに、日本への導入は見送られました。この結果、2019年中のボルボマイルドハイブリッドは、日本で見ることができない事がほぼ確定しました。

なぜMHVを販売しないのか?

そもそもなぜ、今回VCJはマイルドハイブリッドの投入を避けたのでしょうか。

(私はVCJ内部の人間ではありませんので、以降の記事は予想でしかありません。)以前セールスさんにマイルドハイブリッドの話を聞いたところ、今勉強会を実施している最中と伺いました。

これを信じるのなら、マイルドハイブリッドの投入は目前まで進んでいたのかもしれません。しかし今回見送られたところを見ると、販売に問題があったわけではない。。。とすれば、その技術をメンテナンスする実力が無い可能性が高いです。

D5を出したばかりだからMHVはオアズケか

また、販売サイドからの待ったの可能性もあります。

ボルボは2019年の春、ディーゼルエンジン「D5」を発表したばかりです。マイルドハイブリッドはディーゼルエンジンに搭載されますので、今のタイミングで発表すれば、注文して納車待ちのXC90契約ユーザーから車を変更して欲しいと言われる可能性が高いのです。

この可能性は「D5」が登場した際に予測できましたが、勉強会の実施を聞いて強行するのかとドキドキしていました。これは不要な期待だったようですね。

MHVを売るつもりが無いのかも

そもそも、当初から2019年中のマイルドハイブリッド発売を計画していなかった可能性もあります。

XC90やXC60へのマイルドハイブリッド搭載のプレスリリースは、日本では発表されていません。スウェーデン本社のプレスリリースは基本的に、発表翌日には日本語訳されたものが日本のプレスリリースに掲載されます。

ところが、マイルドハイブリッドについては翻訳も掲載もされませんでした。その後、「XC90 D5」が発表されたわけです。2019年はマイルドハイブリッドは見送ろう。その理由を作るため、本来ならば輸入したくなかったD5ディーゼルを入れて、新エンジンとして発表しよう、という事になったのかもしれません。

新エンジンを発表していれば、「顧客ファースト」の精神に則って、最初に契約をいただいたお客様へ迷惑や心配をかけない、という事を優先したと言う事ができます。

XC90リア

高いモデルを売りたいだけ

また、VCJが本当に売りたいのは「高いモデル」です。先日V60 TwinEngine Momentumを650万円で販売開始したばかりだし、TwinEngineの販売台数を伸ばしていきたい。もしもマイルドハイブリッドをXC90で輸入してしまうと、他のモデルの「マイルドハイブリッド待ち」顧客が生まれてしまう可能性があります。こうなれば、「T5」だって売れなくなってしまいます。

いまの日本のボルボを希望する顧客層には「マイルドハイブリッド」はとりあえず隠しておいて、社内の実力が上がってくるのを待つ。という方法をとるのかもしれませんね。

 

色々とケチがついたマイナーチェンジ

ところで、今回XC90は2020年版に変わりましたが、なぜか「D5」エンジンが搭載されています。

”なぜか”って?実は、XC90のテクニカルデータには、「D5」は存在しないのです。ディーゼルはマイルドハイブリッドのみ。つまり、今ラインナップされる「D5」は、なぜかわかりませんが日本専売モデル(もちろん、他国でも同じ状況になる場合もありますが)なわけです。これはレアといえばレアですが。

 

とにかく、輸入さえしてくれればボルボファンは何も心配しないのですが、正しくものを言えないVCJですからマイルドハイブリッドをいつから輸入するのかは言わないでしょう。

XC90 D5のように、いきなり追加モデルとして販売開始する可能性もあります。こういう不安が漂っている状況では、逆に車の売れ行きが鈍る気がするのですが、いかがでしょうかね。

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環境負荷など考えないVCJ

VOLVO V70 Multi-Fuel
出典:Volvo Car Group Global Media Newsroom

しかし、今のボルボ・カー・ジャパンは本当に、金儲けしか考えていなそうです。

自動車会社というのは、性能向上のために切磋琢磨して良い製品をつくり、お客様に満足していただくものです。その満足の中には、例えばデザインであるとか、エンジン性能であるとか、さまざまな要素が絡んできます。

例えば自動車会社の「ストーリー」というのも大事です。ボルボは安全性能に磨きをかけ続けるメーカーですから、今までのボルボの積み上げてきた安全理念を感じたり、モータースポーツで培ったターボ技術を味わったりしてユーザーは楽しんでいくのです。

そのなかで、ボルボは「Multi Fuel」などの環境対応エンジンを研究してきた歴史があります。電気自動車を開発する努力を続けています。

欧州はもとより、世界のボルボの燃費を向上させるため、世界の自動車会社に先駆けてプラグインハイブリッドを発売することもできました。これは立派なボルボのストーリー。大事にしながら運転したいじゃないですか。

 

良い自動車会社の車を買ったなと、感じながら運転する車は格別なのです。

高額なPHEVより安価なMHV

けれども、プラグインハイブリッドは高価です。いくら環境の為とはいっても、出せるお金と出せないお金があります。

ボルボのプラグインハイブリッドは650万円から。MINIなら450万円で購入できます。それでもボルボが欲しいお客様は沢山います。そういうお客様は普通のエンジンのボルボを買うことになります。

ということであれば、環境への配慮を少しでも感じ取れるように、販売会社は考慮すべきでは無いでしょうか。

アイドリングストップとスタート時の燃費を向上させるマイルドハイブリッドを搭載するだけでも、環境に対する意味は大きいのです。地球温暖化が叫ばれる今の世の中で、燃費を1km/Lあげる事がどれだけ大事な事なのか。これは誰にだってわかります。

ボルボ自身も当然それをわかっており、XC90にマイルドハイブリッドを設定したのです。

分かったつもりのVCJ

木村隆之著 最高の顧客が集まるブランド戦略
分厚いけれど紙も厚くて内容の薄いビジネス書

でも、VCJは分かっていないようです。

わかっていれば、ディーゼルエンジンの終息などしないでしょうし、マイルドハイブリットを輸入しないという悪行に走ったりしなかったことでしょう。呆れてものも言えませんね。

木村隆之社長の著書「最高の顧客が集まるブランド戦略」には、”ストーリーで人を動かす 顧客の熱狂を維持するためのエンゲージメント戦略”という章があります。一部抜粋しましょう。

クルマはA地点からB地点へ移動させてくれます。それ自体にはたいした価値はありません。ストーリーが欲しいのです。

・・・

クラシック・カーガレージは、ボルボのストーリーをお客様に伝える拠点にもなります。ボルボは初の量産車「ヤコブ」の生産を開始してから現在に至るまで、約90年にわたり乗る人のライフスタイルを創造する車をつくり続けてきました。創業者の原点でもある安全性の追求はもちろん、何よりも人を中心に据えてきたクルマつくりこそがボルボの変わらぬアイデンティティです。

抜粋:最高の顧客が集まるブランド戦略 153ページ・154ページ

木村隆之 著

この著書によれば、木村社長はボルボの特徴を理解し、クラシックカーガレージを作ることで、ボルボを選ぶお客様にボルボのストーリーを伝える事ができる、としています。

しかし、自らがボルボのストーリーと正しく向き合わず、環境エンジンを積極的に輸入しない姿勢を見れば、熱狂的にさせて高い車を買わせるだけの手段だとしか言いようがありませんね。買えるはずの良い商品をお客様に届けず、自分の売りたい商品だけを売る。雑貨屋ではないんですよ。

クリーンディーゼルもマイルドハイブリッドも導入しない今のVCJは、偽物のストーリーを、善良なお客様へ向けて私服を肥やしているだけなのです。

期待は2020年のXC60マイナーチェンジ

という事で、相変わらずのVCJに対する苦言を書くだけ書いて今回は終了です。

XC90のマイナーチェンジはといえば、V60の時とは違い、テイラードダッシュボードはInscriptionに標準装備です。MomentumでB&Wが選べなくなった事以外は、あまり大きなニュースはありません。

そういえば、今回のマイナーチェンジのもう1つの目玉は「シートアレンジ」でした。5人乗りバージョンが出るはずでしたが、日本では出ないようです。

マイルドハイブリッドはどうなるのか。。。XC60のマイナーチェンジで付く可能性が一番たかいですが、実現にはVCJの心変わりも必要です。

このままでは日本のボルボはどうなってしまうのか。。。見守るどころか、そろそろアクションしていかなくてはならない時期なのかもしれませんね。

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