Meeting!! ボルボ公式からVision2020の文言が消えた!

  • 2019年10月27日
  • 特集
  • 648view
  • 4件

ボルボは自動車の安全性能について、様々な角度から検証し、アイデアをつくり、車へ搭載していくメーカーだ。

これまでもそうだったし、今後もそうであろう。そうだと思いたい。

ボルボ・カー・ジャパンの公式WEBより、「Vision 2020」の文言が消えていたのだ。

消えたVision 2020を追う

見出し用写真 XC40ヘッドライト

マコ「今回は情報が少ない中で、どうも腑に落ちないのでこのネタを記事にします。ボルボの掲げる”死亡事故ゼロを目指す”活動、Vision 2020が、ボルボ・カー・ジャパン公式WEBより消えていました。」

エイジ「そう、これを調べることにしたのは、次の記事を読んだからです。」

ボルボは約10年前に安全性を追求していくと宣言したとき、ボルボ車に搭乗中の事故による死者・重傷者数を2020年までにゼロにする計画を打ち出していた。同社は今年に入ってから目標の達成は難しいと認めたものの(理由のひとつにドライヴァーの「マナーの悪さ」を挙げている)、現在販売中のクルマには先進的な安全システムを数多く搭載している。

出典:WIRED

シンゴ「そのまま読み飛ばすこともできたが、”目標の達成が難しいと認めたものの”という文言で、不安になって少し調べてみたんだ。するとどうだろう。Vision 2020自体が消えていたのだ。」

エイジ「Googleの検索ではまだ出てくるのですが。」

ボルボ Vision2020 検索

エイジ「クリックしても、”お探しのページは見つかりません”となってしまいます。Googleの検索エンジンはクロールという、サイトを訪問して内容を評価するロボットが搭載されていますが、1週間前後で修正が反映されます。つまり、このページは消されて間もないということですね。」

マコ「気になるので別のWEBも調べてみました。」

結局のところパッシブ・アクティブの両面でセーフティ技術を向上させるだけでは、「Vision 2020」の達成は不可能だと、ボルボは悟ったのだ。ドライバーの適切な行動が伴わなければ、事故ゼロは実現できないというわけだが、はたして自動車メーカーができるのは、どの範囲までの話なのだろうか。

出典:東洋経済オンライン

マコ「ごく少数ですが、ボルボがVision2020を達成できないと考えているような節回しで記されています。」

エイジ「海外のボルボも調べてみました。スウェーデンでもイギリスでも、Vision 2020の表記は消えています。」

シンゴ「この事が何を意味しているのかを、慎重に考えてみたい。」

達成できない それでいい?

見出し用写真 XC90

マコ「そもそも、Vision2020は随分前に作られた目標です。死亡事故ゼロを目指すという素晴らしい目標に向かって、ボルボはひたむきに安全性能を磨き上げてきたのです。達成できないとして、なぜ隠す必要があったのでしょう?」

シンゴ「ま、ほんとそこだよね。Vision 2020 の為にがんばってきました。でもだめでした。でも様々な技術ができたのでもう少しがんばります。これじゃだめなの?」

マコ「私はいいと思いますが。。。」

エイジ「後の祭りなのですが、ストイックに考える人には耐えがたい事実になる可能性もありますね。」

シンゴ「どういう事?」

エイジVision 2020に共感してボルボを購入した層が一定数いるからです。私たちはこの目標に向かって行きます、応援してくださいと、カタログでもWEBでも公開していたわけですよね。」

マコ「カタログにはまだ書いてありますけどね。。。」

エイジ「その情報は、購入予定者に向けて”こういう取り組みをしている会社ですよ”というアピールなわけです。ボルボがそう考えていなくても、そうなのです。」

シンゴ「ま、たしかにそうだな。俺だってそうだが、ボルボは今は死亡事故ゼロにはできていない。けれども、将来はできるようになるだろう。だからボルボを応援したい。と考える人はいるよね。」

マコ「けれども、”目指します”じゃないですか。約束ではないのですよ?」

シンゴ不確定な約束を、ユーザーは求めていない。Vision 2020を達成する為に、社内でPDCAを回すはずだ。その結果、Vision 2020は達成されるだろう。普通の人は、達成されるものだと考えるよね。」

エイジ「結局、2020年を目の前にしてボルボ自身が、これは無理な目標だったね?となったのでしょう。そしてこれからボルボを購入する人が、Vision 2020を購入のきっかけにしないためにも、WEBからは消してしまおうとなったのでしょうね。」

日本だけでない Vision 2020 の文言消去

見出し用写真 VOLVO V40

シンゴ「今はどういうふうに記載されているの?」

マコ「えーとですね、ぽちぽち。。。”ドライビングの未来”の項目に、記載がありますね。」

私たちボルボは、以下のビジョンを掲げ、その実現に向け真剣に取り組んでいます。

新しいボルボ車での交通事故による死亡者や重傷者をゼロにする。

2025年までに、新しいボルボ車に乗ることで、ただ運転操作に費やしていた時間を年間で1週間分お返しする。

2025年までに、ボルボが生産・販売する車両の約50%を電動化された自動車にする。

出典:Volvo Car Japan

シンゴ「相変わらず面白いね。運転操作に費やしていた時間を年間で1週間分お返しって。。。これ何を指しているの?」

エイジ「どうでしょうね(笑)」

マコ「カナダの同じページで、上の記事の原文がありましたよ。」

volvo canada vision2020 no close

マコ「上記から抜粋。」

We are committed to pursuing the following visions:

No one should be seriously injured or killed in a new Volvo car by 2020.

We want to give back one week of quality time per year through a new Volvo car by 2025.

Around 50 per cent of the cars we produce and sell will be electric by 2025.

出典:Volvo Car Canada

マコ「しっかりと”by 2020″って記載していますね。。。」

シンゴ「文を修正していない国もあるのか。隠したのがバレバレじゃない(笑)」

エイジ「マコさん、スウェーデンは?」

マコ「ぽちぽち。。。。ビジョンの文が消去されていますね。」

シンゴ「はああ、何が後ろめたいのだろうね、ボルボさんは。」

現場の統制が取れていない?

シンゴ「もしかしたら、XC40 Recharge。あれが関係しているんじゃない?」

マコ「え?どういう事でしょうか?」

シンゴ「つまりね、2020年にEV発売を優先させたんじゃないかな。世界的に見て、2020年はEV普及元年になりそうだ。そこにEVを持っていないのはまずいよっと。」

エイジ「その線はありそうですね。各地のモーターショーを見ても、EV一色だ。これは簡単に考えれば、バッテリーの供給が2020年に一斉に始まることを意味していそうです。」

マコ「理由があるのなら、書いて欲しいですよね、ちゃんと。企業の信頼って、目標を立てる、失敗する。ここまでは誰だってできます。けれども、失敗の次の約束がどのようにできるかどうか、というところを、消費者はよく見るものです。」

シンゴ「まあそうだね。企業の真面目さもそこに出る。ボルボが文言を消去してしまったのは、とても悲しいことだよ。

 

世界一安全な自動車を作れると自信を持って欲しい

見出し用写真 VOLVO V40

マコ「結局、達成できない原因はやはり、死亡事故が減らなかったからなのでしょうか?」

エイジ「そうでしょうね。デバイスはしっかり進化させてきた。けれども人の不注意や誤操作を回避するのはとうぜん、車だけでは難しいのです。」

シンゴ「書けばいいんだよね。Vision 2020目指して頑張ってきたけれど、達成できませんでしたよって。Vision 2020に近い目標なんて、他の自動車メーカーも持っている。その最先端を走っていた事実はかわらないんだ。」

エイジ「目標がストイックだったと言うしかありませんね。でも、私も期待したんです。ボルボは将来、こんなすごい事をするつもりなんだって。ボルボに乗っていれば安全なんだって。」

シンゴ「いいじゃない、最先端の安全装備が手に入ったでしょ。」

エイジ「信じてしまったんです。そういう未来があるのだと。しっかりとしたロードマップがあるのだろうと。でも駄目だったんですよ。この落胆は大きいのです。」

マコ「あ。。。それってやっぱり、ロードマップ=計画が悪かったっていうことですか?」

エイジ「人によっては、そのように捉えるでしょうね。」

マコ「うーん、V40をラインナップから消してからの”全車電動化達成”宣言も含めて、最近のボルボ、ちょっとおかしいです。」

エイジ「日本法人だけがおかしいみたいでは無いようですね(笑)」

シンゴ「販売に踊らされて、開発が大変なことになってそうだ。間に合わないのなら間に合わないと、はっきり言えばいい。頑張ってるのに惜しいね。」

エイジ「もしなんだったら、Vision 2020を2年先延ばしすると、発表してくれてもよかったんです。なにせボルボの安全性能は、確かに世界一なのですからね。」

マコ「一言が足りないのは、ボルボ本社もボルボ・カー・ジャパンも同じですね。なんども繰り返しますが、あなた方は世界一安全な自動車を作れるメーカーなんです。Vision 2020の未達など考えず、今できる精一杯の先進安全機能で、できるだけ多くの人の命を救ってください。」

 

ーーー about VOLVO の予想としては、Vision 2020を応援してくれた人への配慮、電気自動車の開発の優先、という答えを導き出しました。

皆さんはいかがでしょうか?

大きな事件ではありませんが、こういうちょっとした変化もできるだけ見逃さずに発信できたらと思います。

お読みいただきありがとうございました!

>aboutVOLVOについて

aboutVOLVOについて

aboutVOLVOは、スウェーデン発の高級車ボルボと輸入車の情報をお伝えする、自動車ブログメディアです。
300以上の記事を用意しています。お好みにあった記事をみつけてください。ご感想もお待ちしております。